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「砂嚢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

砂嚢の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
つの角面|堡《ほ》ともなるべきその砲兵隊は、ごく低い塀《へい》の後ろに配置され、砂嚢《さのう》の被覆と大なる土堤とで急速におおわれた。しかしその工事は全部済んで....
近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
射撃していた。そして空に耳許に、頭上に、弾丸の唸りが響いていて、立木へ、土地へ、砂嚢へ、ぶすっぶすっと時々弾丸が当った。 (こんな物で、死ぬ?――そんな) と....
時 処 人」より 著者:岸田国士
の料理法の一例に―― よく肥えた小禽をクチバシのところでつまんで少々塩にまぶし、砂嚢を抜き、上手に口の中に入れ、歯でおさえて、指のごく近くの所で噛み切り、そのま....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の多い、風味のよいハムを想像した。七面鳥も彼の眼には、うまそうに串ざしになって、砂嚢は羽の下にかくして、おそらくは、かおりのよいソーセージを首飾りにしているよう....
歌う白骨」より 著者:妹尾アキ夫
手頃の大きさだった。ごろごろ音をたてて、船は白堊の岩のうえを滑った。誰かが船底の砂嚢はとったほうがよかろうといったが、結局とらないまま水際に押していった。 警....