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砂岩
「砂岩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
砂岩の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
岩が、石版を砕いたように粉になっているもの。白沢はこれに反して、白く光る石英粒の
砂岩である、その他名のない沢を合せたら幾十筋あるかも知れぬが、それが絡み合って本....
「高山の雪」より 著者:小島烏水
る花崗石で、飛騨山脈の槍ヶ岳(三一八〇米突)は石英斑岩の硬石である。また粘板岩や
砂岩のような比較的柔かいのは、最後まで残存して孤立することがむつかしいので、石板....
「惰眠洞妄語」より 著者:辻潤
みんな二千年ぐらい前には青ぞらいっぱいの無色な孔雀がいたとおもい、あるいは白堊紀
砂岩の層面に、透明な人類の巨大な足跡が、まったく発見されるかも知れないのだ。 ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
のを招きよせてゆくのだった。 一行の導かれた盆地は谿谷の底といった感じで、赭い
砂岩の絶壁をジグザグにきざみ、遥か下まで石階が続いている。それが、盆地の四方に一....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
は慥か小川があって戦争|前に其水を飲だ筈。そう云えばソレ彼処に橋代に架した大きな
砂岩石の板石も見える。多分是を渡るであろう。もう話声も聞えぬ。何国の語で話ていた....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
から沈積期間の年代の推算をした人もあるが、これにも多くの疑問が残されるであろう。
砂岩や凝灰岩の縞なども、やはりこれらと連関して徹底的に研究さるべき題目であろう。....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
の玄関の前に着いたのです。 入り口には、いくらかの彫刻が施してあるが、荒彫りの
砂岩石の柱が二、三本と、またその柱と同じ石の控え壁をもっている瓦ぶきの屋根がある....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
接してる一本のアカシアがその香ばしい枝を隣りの庭の上にたれていた。その方面に赤い
砂岩でできた教会堂の古い塔がそびえていた。午後の四時だった。庭はもう影に包まれて....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
せんこう》によって達せられていて、白堊《はくあ》とジュラ系石灰岩との間にある緑の
砂岩帯から供給される。この
砂岩帯は、半径二十五里の円盤でおおよそを示すことができ....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
整列した。墓はターリング・プレースの花園に隣った寺の墓地の静かな片隅にある。赤い
砂岩の小さな墓標には "For now we see in a glass da....
「腐った蜉蝣」より 著者:蘭郁二郎
太郎岬の上の、ぽつんとした一軒家であった。 其処まで登るには、細いザラザラした
砂岩を削ってつけられた危なっかしい小径を、うねうねと登って行くのであるがしかし、....
「鉄路」より 著者:蘭郁二郎
利かねェ、なんでも始めはトンネルを掘って真ッ直ぐにするつもりだったってェが、山が
砂岩ばかりで仕方なしにあんなことになったそうだがね、魔のカーヴだ』 『魔のカーヴ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の赤肌へ、武蔵は、抱きついていた。足がかりを捜して、足が岩へかかると、崩れてゆく
砂岩が、ふもとの疎林の中で轟いた。 百尺――二百尺――三百尺――武蔵の影はだん....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
斜面で、その縁《ふち》にそって、極度に不毛の丘陵が崛起《くっき》」している。その
砂岩と礫岩とより成る赤裸の山肌は、無人の境にあって「見るからに毒々しく真赤《まっ....