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「砂糖漬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

砂糖漬の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
狂人は笑う」より 著者:夢野久作
けれどもその間は、お茶の味をよくするために食物を摂りません。ただ梅の実の塩漬と、砂糖漬とを一粒|宛、日に三度だけ喰べるのですから、富豪たちの肉体が見る見る衰弱し....
紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
姉は茶をこしらえて出てきた。茶受けは予の先に持参した菓子と、胡瓜の味噌漬け雷干の砂糖漬けであった。予が好きだということを知っての姉の用意らしい。 「よくよく何も....
縮図」より 著者:徳田秋声
の五十奴、新橋から移って来た、品が好いので座敷の光る梅千代など、お神が弁天さまの砂糖漬がお好きといわれるほどの面喰いであったところから、金に糸目をつけず、綺麗首....
元禄十三年」より 著者:林不忘
た》いた。「孫三、出雲から、何がまいったとやらいうたのう――。」 「は。天瓜冬の砂糖漬、鯛一折、その他国産色いろ――。」 「砂糖漬には――これだけとか申したな?....
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
、巴旦杏が素敵に真白で、肉桂の棒が長くかつ真直で、その他の香料も非常に香ばしく、砂糖漬けの果物が、極めて冷淡な傍観者でも気が遠くなって、続いて苛々して来るほどに....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
りで帳場の方へ進んで行ったが、やがてどことなく間のぬけたような笑いを見せながら「砂糖漬けのオレンジを二つと巴旦杏を二つと、砂糖のついた栗を二つ」と鼻声で言う、こ....
お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
云って見りゃあ毎朝お天道様のお出なさるも有難い事ですねえ。 と云いながら、杏の砂糖漬けだの青梅から作った梅酒などを※子達にすすめた。 お久美さんは※子の話し....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
せん。それから、みんなそろって広間へあがると、かわいいお小姓たちが、くだもののお砂糖漬だの、くるみのこしょう入りのお菓子だのをだしました。でも、王さまはかなしく....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
生があらわれると、とかく農家のおやつのテーブルには少なからず騒ぎがおこり、菓子や砂糖漬けのご馳走がむやみと増えることもあろうし、ことによれば、銀の茶瓶を見せびら....
食道楽」より 著者:村井弦斎
煎餅《じねんじょせんべい》、小田原の蒲鉾《かまぼこ》、しおから、牛蒡《ごぼう》の砂糖漬なんぞは皆《み》んな小田原で買ったのだし、大磯では虎子饅頭《とらこまんじゅ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
ベシンか丼鉢の底へバターを敷いてカステラを小さく切って並べてその上へレモンの皮の砂糖漬だの干葡萄《ほしぶどう》だの外にも色々な砂糖漬の菓物の小さく切ったのを並べ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
よく浸み込ませておけば膿《う》むような事はありません。菓物《くだもの》や何かをお砂糖漬にするのも防腐のためです」妻君「そういうものですかね、モー葡萄《ぶどう》が....