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研く
「研く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
研くの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
高さを誇るのが世の常である。しかるに俗欲のすべてに未練を断たれた良寛様は、書道を
研く上にも世俗の誰もが得て持つところの腕を売るの欲などは持たなかった跡が歴然と表....
「謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
を惜しんで、その志を悲しむであろう。要するに人格の問題である。諸君、我々は人格を
研くことを怠ってはならぬ。....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いて、もの分りもよいのは長所ですが、頭が早く、世俗的にもまわります。もしその面を
研く結婚をしたら、かなりキメの荒いものになりそうですが、そういうところをNという....
「私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
れる事となった。 男は自分の都合の好いように女を奴隷の位地に置いて対等に人格を
研くことを許さなかった。愚に育てられた女は貞女の名を得て満足し、かくして今日に到....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
うとするが――古人のそれは、反対に、自分の天職の“道”を中心において、その中心を
研くために――画筆も把り、書道にも心を入れ、能もやり、彫刻もし、茶室にも坐ってみ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
賀世阿弥という武士の血をうけている――と明らかに自覚したお綱。意気地を肌と一緒に
研く江戸の女の気質をも、多分にうけている見返りお綱だ。 永い間、甲賀家に仇なし....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
今、あんなおふくろがあったとしたら、おれの人生は、何倍も暖かに膨らむだろう。身を
研くにも、功を立てるにも、どんなに張合いが持てるか知れないと思うのだ。なぜならば....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
であった。 (しばらく、剣を措いて、鍬を持とう!) という発願だった。 剣を
研くべく――禅をする、書をまなぶ、茶にあそぶ、画を描く、仏像を彫る。 鍬を持つ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
魂を研いでいることになるゆえ、戦場で多少の不利はあっても、太刀を本位として武芸は
研くべきだと心得る。――その武道の奥義に達しさえすれば、太刀に依って得た練磨も、....