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研磨
「研磨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
研磨の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
地は砥粉地と桐粉地とあり、いずれも研いで下地を仕上げるもの。上塗りは何度も塗って
研磨して仕上げるものです。泥地は胡粉と膠で下地を仕上げ、漆で塗ったまま仕上げ、研....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
瞭然するのであります。 勇者の鼻は鉄壁をも貫く気合を見せております。智者の鼻は
研磨まされた心鏡の光を現わしております。仁者の鼻は和かい静かな気持を示しておりま....
「長崎の印象」より 著者:宮本百合子
がますように。そして、愛するYが、時間と金とを魔術のように遣り繰る技能に、一段の
研磨の功を顕しますように。 〔一九二六年八月〕....
「新たな世界主義」より 著者:豊島与志雄
ど、浅薄なもの以外に、真に鞏固な根深いそれが、如何にして可能であるか。互に刺戟し
研磨し、互の創造力を助長し合うような根拠が、どこかに見出せないものであろうか。 ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
た。それを見込んだのが周作で、懇々身上を戒めた上己が塾へ入れることにした。爾来|
研磨幾星霜、千葉道場の四天王たる、庄司弁吉、海保半平、井上八郎、塚田幸平、これら....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
る、外曲輪の一部で、床も天井も、石舟斎が四十歳頃に建て直したという巨材だ。ここで
研磨した人々の履歴を語るように、年月の古びと艶を出していて、戦時には、そのまま武....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、なんとなく、先頃からふと怯みを感じたり、心の整いがつかないのは、自分が、兵法の
研磨を怠っているためではなく、身辺の雑事に煩わされているためと、彼自身も解釈して....
「三国志」より 著者:吉川英治
、身不肖ながら、先君の遺言と大託をうけ、今日、呉の水軍総都督たり。今日までの修練
研磨も何のためか。断じて、曹操ごときに、身を屈めて降伏することはできない」 「し....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。 武者修行について ――その風潮の興りと生活 諸国を修行の床とし、旅を
研磨の道とする――遊歴の方法は、ひとり武道家が武者修行としてしたばかりでなく、学....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
。木が無ければとても通れぬ所がある。黒味を帯びた岩壁も水に洗われる所までは、白く
研磨されて滑に光っている。山の傾斜が緩い処ではシデ、椈、水楢などの大木が茂り合っ....