砕心[語句情報] »
砕心
「砕心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
砕心の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
はじめから四月まで、半蔵はあちこちの村を訪ね回って、戸長らの意見をまとめることに
砕心した。草稿の修正を求める。清書する。手を分けて十五人の総代の署名と調印とを求....
「「迷いの末は」」より 著者:宮本百合子
したと同時に知性を喪失したとあっては、一九四〇年を目ざして、明朗な文化高揚のため
砕心する諸賢においても、些《いささ》か憂慮を要する次第であろうと思われる。 〔一九三七年二月〕....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
ただ有志士《ゆうしし》の奔走費《ほんそうひ》位に充つるほどなりしゆえ、儂は種々|
砕心粉骨《さいしんふんこつ》すといえども、悲しい哉《かな》、処女の身、如何《いか....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
た。そうしては自分の芸の明るく色好く「紫」たることをいやが上にも苦労し、工夫し、
砕心してやまなかった。 論より証拠、日一日と圓朝の芸が、パーッと明るく派手やか....