砥の粉[語句情報] » 砥の粉

「砥の粉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

砥の粉の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ょうか。いずれに致しましてもあのように青黒い、又は茶色に変色した虐待致死の瘢痕を砥の粉で蔽うて、皮膚の皺や、繃帯の痕を押し伸ばし押し伸ばしお白粉を施して行く手際....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
かったら、ちょッとここへまいってくれぬか」 「へい」というと襖が開いた。炉べりに砥の粉と紅殻と十手が置き放してある。暇にあかして磨きをかけていたのだろう、十手が....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
の方面では頻りに雲が湧き上っている。其先端は黒部の谷を横切って、時々劒岳の鋭鋒に砥の粉を打ったような霧を浴びせる。五竜岳の崔嵬に続いて鹿島槍ヶ岳の峰頭には、白毛....