破倫[語句情報] » 破倫

「破倫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

破倫の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
べて、その視力の及ぶ限りでは、人間というものの間に行われる、すべての汚辱と冒涜、破倫と没徳、醜悪と低劣、そういうものに向っては燃えつくような熱と、射るような力を....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
》の監守どもが、妾の品性を認め得ず、純潔なる慈《いつく》しみの振舞を以て、直ちに破倫《はりん》非道の罪悪と速断しけるもまた強《あなが》ちに無理ならねど、さりとて....
血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
断案と何等矛盾しないようになるのです。 復讐の手段に事を欠いて、何という不徳な破倫な方法でしょう。それによって、私達夫妻はどんな苦しみを受けた事でしょう。そう....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
漲るのは、それまで知らなかった異常な活力だけであった。 しかも、激しく押し迫る破倫な衝動のために、いきなり彼は、早苗の手を捉えてグイと引き寄せた。ところが、早....
日記」より 著者:宮本百合子
る恋愛的事件を起して居る話をきく。あの位の年頃で、あの位の体で、それは決して徒に破倫な行為とばかりは云われない。決してそれを聞いて愉快な感じを与えられはしないけ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ある。しかし、これらは師直一代の淫事としては十のものなら二、三に過ぎまい。師直の破倫、淫欲ときては、なかなかこんな程度のものではなかった。彼がいかに乱淫|無頼な....