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破壊的
「破壊的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
破壊的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
強行するのであります。 この産業大革命は二つの方向に作用を及ぼすと思う。一つは
破壊的であります。一つは建設的であります。
破壊的とは何かと言うと、われわれはもう....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
れまでの心の平衡を保たせていた、対立の一方が叩き潰されたのだ。そして、それがあの
破壊的な、神聖な狂気を駆り立てて世にもグロテスクな爆発を惹き起させたのだよ。しか....
「パウロの混乱」より 著者:太宰治
うし、価なくして神の福音を伝えたるは罪なりや。)と反問している。 二、横暴なり。
破壊的なり。 三、自家広告が上手で、自分のことばかり言っている。 四、臆病なり。....
「静岡地震被害見学記」より 著者:寺田寅彦
山の麓をめぐる二、三の村落や清水市の一部では相当|潰家もあり人死もあった。しかし
破壊的地震としては極めて局部的なものであって、先達ての台湾地震などとは比較になら....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
違なかるべし。 次に地震の場合は如何。もし仮りに「来る六、七月の頃、東京地方に
破壊的地震あるべし」との予報が科学的になし得られたりと仮定せよ。これが十分の公算....
「地震雑感」より 著者:寺田寅彦
はすべて自己の感覚を中心として見た展望図に過ぎない。震動の筋肉感や、耳に聞こゆる
破壊的の音響や、眼に見える物体の動揺転落する光景などが最も直接なもので、これには....
「二科展院展急行瞥見」より 著者:寺田寅彦
れば新しい生命の叫び声は聞かれないのではないか。尤もここで「野獣の群」というのは
破壊的な乱暴者でもなければ、無意味に変態な病的のものを求める猟奇者でもないことは....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
のほかなく、しまいには自分自身にまで不満を感じて自暴自棄に陥る。従ってその行動は
破壊的で世にも人にも容れられない。こういう人は報恩感謝の念なきに原因するのであっ....
「一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
した。が、私には、印度教徒の戒律を思わぬわけには、ゆきません。最初の夜の、神意的
破壊的の銃声が、もし啓示としたならばこの次はどうでしょう。 ああ、O'Grie....
「新らしき文学」より 著者:坂口安吾
成り立たぬ。社会は常に一つの組織の完成を意味し、科学的なものであるが、個人は常に
破壊的、反社会的であり、文学的である。文学は科学の系統化に対して、個人の立場から....
「戦後合格者」より 著者:坂口安吾
してやるのでなければイヤだという全体主義であるが、それも単に否定し反対するだけの
破壊的な方策によって全体主義の性格を誇示したにすぎないのである。 占領軍の指図....
「ヒトラーの健全性」より 著者:国枝史郎
て革命的の流派で、其処には絵画としての伝統は、ほとんど片鱗さえ見ることが出来ず、
破壊的、急進的、非写実的、畸体の「形」と「色」とが存在するばかりであり、空間中に....
「最初の苦悩」より 著者:カフカフランツ
ることは別としても、旅興行というものはブランコ乗りの神経にとってはなんといっても
破壊的なものだった。 こうしてあるときまた、二人は汽車に乗って旅にあった。ブラ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
近頃は大分革命的になったようです」 「革命的というのは、どうしようと言うのです?
破壊的な行動にでも出ようと言うのですか? 」 「まア、そんなものですね」 蜻蛉....
「囚われたる現文壇」より 著者:小川未明
ある。信念の在る処、信仰の存する処、悉くこれ現実に立脚していると言えよう。どんな
破壊的な行為でも、またどんなに平凡に見える行為でも、それに信仰と信念とがあって、....