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破局
「破局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
破局の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
戦争の結果たるベルサイユ体制は、反動的で非常に無理があったものですから遂に今日の
破局を来たしました。今度の戦争が起ると、「われわれは戦争に勝ったならば断じてベル....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
て順調に進んでいる富裕なる先進國の支配力を破壞して世界制覇を志したのが、今次の大
破局をもたらしたのである。 この間すべてを唯物的に取運ばんとするソ連は、今日ア....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
かしだ、たぶん次の幕の冒頭にはレヴェズが登場して、それから、この事件は、急降的に
破局へ急ぐことだろうよ」
「解決――莫迦を云い給え。僕はもう、辞表を出す気力さえ....
「海底都市」より 著者:海野十三
にとまって、不快な感じを持たれたり、きらわれたりするのを防ぐためにも必要だった。
破局《はきょく》来《きた》る オンドリ氏をはじめトロ族の代表者たちが、いよいよ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
ど赤道にそうようにして、西へ西へと船脚をはやめていたのだ。 とつぜんおそろしい
破局《はきょく》がやってきたのは、サンフランシスコ出港後第十三日目のことであった....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
。 こういう戦慄すべき状態が、あと十五分間もつづいたら、もうとり返しのつかない
破局にまでたどりついたであろう。 だが、そうなる少し前に、――くわしくいえば十....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
案ジニアのランデヴー(?)は名案には違いなかったが、彼等二人の交際に思いがけない
破局を齎すことになったのも運命の悪戯であろうか。それはこの喫茶店に、露子という梅....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
までうちあけても、その一部とて信用されないかもしれない。それほど致命的なこの場の
破局だった。杜は痛心を圧えることができないままに、それからズンズン一人で歩きだし....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
しまう。それは無形の束縛で苦痛なのだ。阿難と僕。僕達は未来のことをさえ語らない。
破局、そんなことは考えられもしないのだ―― 「六ちゃん。ねえ嫌よ。この頃、いつも....
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
原因にでもなるんでしょうから。一番大きな原因と云えば、勿論、厭世でもなく、愛情の
破局ですけれど。 小母さん。今ちらと、小母さんと共にすごしたあのふんいきを思い....
「久坂葉子の誕生と死亡」より 著者:久坂葉子
もらわずじまいになってしまった。もっとどんどんさいそくしたらよかったのに、恋愛の
破局と共に、私は、九州の果てへ旅立ったのであった。二月のはじめ頃であった。前年の....
「人生における離合について」より 著者:倉田百三
あろう」といっていられる。動きのとれなくなった愛欲関係になおひかれて相互の運命を
破局に導き、世法の威厳を踏みにじるのはたとい同情すべきであっても、正しいことでは....
「芸道地に堕つ」より 著者:坂口安吾
劇も映画も明治の壮士芝居である。職人芸人の良心などは糞喰え、影もとどめぬ。文化の
破局、地獄である。 かくては日本は、戦争に勝っても文化的には敗北せざるを得ない....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
トから敵に向かって行進を起こさせ、もって敵を牽制しようと試みた。そのとき、新しい
破局が起こった。クリフォドが、沼のなかの堤防を通過するところを、敵に掴まれ、たた....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
れた通りで、こうした院の御心と定家の強情な芸人|気質とが、次第に勘当というような
破局を醸成するようになっていったのである。 だから定家はこの頃になると、若いと....