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硫黄島
「硫黄島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
硫黄島の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
動部隊は十数隻の空母によるものといわれる。なお戦艦、空母を含む三十数隻の敵艦隊は
硫黄島を攻撃中。 ◯敵はビラをまいた。(茨城地区に)大東亜戦争に於いて最初。 ◯....
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
の袋を取出し、それから棚《たな》の上のラジオにスイッチを入れるのだった。ラジオは
硫黄島《いおうじま》の急を告げていた。話はとかく戦争の見とおしになるのであった。....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
十二月九日夜、又一島湧出す、是を四番島と言ふ、三四の両島は硫黄の気あり、因て俗に
硫黄島と称す、同九年庚子四月八日、二島相並び又湧出す、五月朔日に至つて自ら合して....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
え。水のまして、お茶のまして、胡瓜もみがたべたい、とゆうがた錯乱してゆくことば。
硫黄島に死んだ夫の記憶は腕から、近所に預けて勤労奉仕に出てきた幼児の姿は眼の中か....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
後の洞穴やギリギリの山奥にたてこもって死にものぐるいに抗戦をつづけたら、連合軍は
硫黄島や沖繩以上の死傷者をださなくちゃならない。だからあの方の勇気と決断がどんな....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
あるにもかかわらず、ソビエトの占拠するところとなり、奄美大島、沖縄諸島、小笠原、
硫黄島等、これらのものは特別なる軍事占領が継続され、百数十万の同胞は、日本の行政....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
美しい姿が眼に入りますと、船は早くも広々とした海原に指しかかります。煙に包まれる
硫黄島とか、鉄砲で名高い種子島とか、恐ろしい物語の喜界ヶ|島とか、耳にのみ聞いた....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ちばんの重罪は、文観僧正で、これは、平家のむかし俊寛がやられた鬼界ヶ島――つまり
硫黄島流しときまった。 もっとも、この僧正の憎まれ方は一ト通りではない。六波羅....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、皇太子時代からの、友ではあり、以後の同志の一人でもあった。 さきに囚われて、
硫黄島流しとなった、小野ノ文観とも親交がある。――すべて、後醍醐という不世出の恒....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
良忠は、加賀の前司預け。おなじく俊雅は長門へ。 このほか、さきには陸奥、越後、
硫黄島へまで流された僧侶もあるから、宮方加担の僧はほとんど根絶されたといっていい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
された人々が、前後して、この秋、都へ帰ってきた。 じつにさまざまな人だったが、
硫黄島からよび戻された僧の文観やら、讃岐の配所にいた宗良親王などもそのうちのお一....
「立春の卵」より 著者:中谷宇吉郎
P特派員ランドル記者の面前で、二ダースの卵をわけなく立てて見せたのである。丁度|
硫黄島《いおうじま》危《あやう》しと国内騒然たる時のこととて、日本では卵が立つか....