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碑石
「碑石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
碑石の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
ない。それを予防する人柱の代わりに、今のうちに京橋と新橋との橋のたもとに一つずつ
碑石を建てて、その表面に掘り埋めた銅版に「ちょっと待て、大地震の用意はいいか」と....
「静岡地震被害見学記」より 著者:寺田寅彦
てくれた。 関東地震のあとで鎌倉の被害を見て歩いたとき、光明寺の境内にある或る
碑石が後向きに立っているのを変だと思って故田丸先生と「研究」していたら、居合わせ....
「津浪と人間」より 著者:寺田寅彦
市会議員」などというようなものは、そんなことは相手にしないであろう。そうしてその
碑石が八重葎に埋もれた頃に、時分はよしと次の津浪がそろそろ準備されるであろう。 ....
「短命長命」より 著者:黒島伝治
取られたものであるが、軟かい石の性質のためか僅か五年の間に墨は風雨に洗い落され、
碑石は風化して左肩からはすかいに亀裂がいり、刻みこまれた字は読み難いほど石がとこ....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
不許葷酒入山門 各地で寺の門に近づくと、そこによく「不許葷酒入山門」と刻した
碑石の建てあることが目につく。この葷酒《くんしゅ》とは酒と葷菜とを指したものであ....