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「確証〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

確証の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
なると、変貌という――都合のいい解答一つで片づけられてしまうのでした。ああ、あの確証を得たいばかりに、毎夜私は、どんなにか空々しく、あの男の身長を摸索《まさぐ》....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
Kugler)が紀元前四世紀の初めにおけるバビロニア時代の天文学上の計算によって確証した。この時代は、同じ周期がメトン(Meton 紀元前四三二年)によってギリ....
鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
を抜けだし、先刻当港へついたということだった。 「でも、どうして森虎が犯人である確証が上ったんですか」 と訊くと、彼女は、 「それは、函の中に、彼が殺人に使っ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
三種を合わせて、敵軍は日本海方面に引揚を開始していることは、明瞭であります」 「確証がつかないのに、司令官として、解除警報を出すわけにはゆかぬ」 「どうあっても....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
一|碗の金色の仙薬をささげたと書いてある。道教の徒がつとにこの飲料を用いたことを確証するようないろいろな話の真偽をゆっくりと詮議するのも価値あることではあるが、....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
事件を全然|放擲しかねまじい失意を、法水が現わしたばかりでなく、せっかく見出した確証を掴もうとした矢先、その希望が全然截ち切られてしまって、もはやこの事件の刑法....
恐竜島」より 著者:海野十三
ていられまい」 「なるほど。それで安心しました」 「しかしその恐竜が死んだという確証《かくしょう》はない。では、さよなら、ボールイン船長」 伯爵は握手をもとめ....
地球要塞」より 著者:海野十三
きく、左右へ振った。 「わが判断には、絶対に誤りなしじゃ。それに、ここに信ずべき確証もある」 といって、元帥は、卓子《テーブル》のうえの電文|綴《つづり》の上....
四次元漂流」より 著者:海野十三
だ。幽霊をかつぎだすのは世間をさわがせて、何かをたくらんでいる者の仕業だ。わしは確証をつかんでいる」 「困りましたね。僕の考えは課長さんのお考えと正反対です。こ....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
思います。 確に御縁着きになる。……双方の御親属に向って、御縁女の純潔を更めて確証いたします。室内の方々も、願わくはこの令嬢のために保証にお立ちを願いたいので....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
三軒さきに住んでいる上記の判事の親戚で、冷静な理解力のある一婦人もまたこの事実を確証している。 したがって、治安判事は自分の親戚の婦人も確かに亡霊の存在を認め....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
、どうして趙という姓がわかった。どこからその姓を分けた」 阿Qは彼が趙姓である確証を弁解もせずに、ただ手を以て左の頬を撫でながら村役人と一緒に退出した。外へ出....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
に見えた。ところが、夜になると、彼は再びお勢の部屋に現われた。 「むろん、これは確証というわけじゃないがね。しかし今夜は、とくと君に相談があるんだよ。僕は、いろ....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
く熟練してついに談話するに至れりというは、取りも直さず、かの女子の所為なることの確証にあらずや。(以下次号) 第五に、予は杉本氏に向かい、かの怪声が用うる言語....
鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
女だから逃げりゃ自分に疑がかかる位は承知している。――僕の話は半分想像だからね、確証が掴みたかったんだ」 「じゃ、どうして天華堂を疑って電話なんかかけたんだね?....