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磨出
「磨出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
磨出の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
よ》ばかりは、空模様を見て親たちが出さなかった。 さて晴れれば晴れるものかな。
磨出《みがきだ》した良《い》い月夜に、駒《こま》の手綱を切放《きりはな》されたよ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
藤波友衛《ふじなみともえ》 坊主畳を敷いた長二十畳で、部屋のまんなかに大きな囲炉裏が切ってある。
磨出《とぎだ》しの檜の羽目板に、朱房のついた十手や捕繩がズラリとかかって、なかな....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
金具は跡を断ちました。職人はいても誂える人がなくなってしまいました。胴は欅を用い
磨出漆の上等のを作りましたが、段々流行おくれになってしまったのは惜しいことであり....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が戦場で得意につかう短刀形の菊池槍である。柄の長さ九尺余、手元から先は青貝塗りの
磨出し、菖蒲造りの刃先だけでも七、八寸はあろうという業物なのだ。 「――真槍でい....