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示指
「示指〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
示指の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電報」より 著者:黒島伝治
が、人々は却って皮肉に、 「お前んとこにゃ、なんぼかこれが(と拇指《おやゆび》と
示指《さしゆび》とで円《ま》るものをこしらえて、)あるやら分らんのに、何で、一人....
「山椒大夫」より 著者:森鴎外
」と今一人の船頭が言って、左の臂《ひじ》をつと伸べて、一度拳を開いて見せ、ついで
示指《ひとさしゆび》を竪《た》てて見せた。この男は佐渡の二郎で六貫文につけたので....
「窃む女」より 著者:黒島伝治
、よく物を見てから借りて来たのであろう反物を、再び彼の枕頭に拡げて縞柄を見たり、
示指と拇指で布地をたしかめたりした。彼女は、彼の助言を得てから、何れにかはっきり....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
世間はそうしたものですよ。
マルガレエテ飛び込み、扉の背後に躱れ、右の
示指の尖を脣に当て、隙間より外を窺ふ。
マルガレエテ
いらしった。
....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
じく、得意の興趣、水上に投射せる己が影の長きより長し。 舷に倚り手を伸べて右の
示指に綸を懸け、緩く進退しながら、 漁『松さん、鈴よりかの方が、脈を見るに確だね....