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「礼盤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

礼盤の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
難有《ありがた》さは、また一層でございました。その御仏《みほとけ》の前の庭には、礼盤《らいばん》を中に挟《はさ》みながら、見るも眩《まばゆ》い宝蓋の下に、講師|....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
。そして哀れな赤ん坊の洗礼はいうまでもなくそのままとり行なわれた。グリゴリイは洗礼盤のそばで一心に祈りを捧げたけれど、嬰児《えいじ》に対する自分の意見は変えなか....
シェイクスピアの郷里」より 著者:野上豊一郎
頃は生れて三日目に洗礼を受ける習慣だったからだと係りの老人は説明した。その頃の洗礼盤は古くなって欠損したから、廃物として後園の片隅に長い間棄ててあったのを、洗礼....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
付くように作られてある、推摩居士の義足が二本並んでいた。前方には、竹帙形に編んだ礼盤が二座、その左端に火焔太鼓が一基、その根元に笙が一つ転がっている。二つの礼盤....
南国太平記」より 著者:直木三十五
に八葉の蓮華を模した黄白の泥で塗った火炉があり、正面を北方として、行者は、南方の礼盤上に坐るのである。 右手には、塗香と、加持物、房花、扇、箸、三種の護摩木を....
法然行伝」より 著者:中里介山
甘んじてそれに席を譲ることになった。太政大臣は固よりその次席である。そこで法然は礼盤《らいばん》にのぼりて啓白、その式を行われたのである。 九月四日に観性法橋....