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「礼者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

礼者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
めた。股《また》をはだけた奥さんの腰から下が渡瀬のすぐ眼の前にちらついた。 「無礼者……とは、かく申す拙者《せっしゃ》のことですよ……酔っている? 酔っているか....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
からすぐに愛宕下の湯屋へ急いで行ったのは朝の四ッ半(十一時)頃で、往来には遅い回礼者がまだ歩いていた。獅子の囃子も賑やかにきこえた。 裏口からそっとはいると、....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
れば元の寂寥にかえる。さすがに新年早々はどこの店でも門松を立て、国旗をかかげ、回礼者の往来もしげく、鉄道馬車は満員の客を乗せて走る。いかにも春の銀座らしい風景で....
少年探偵長」より 著者:海野十三
紗のきれの下からはいってきて、彼の顔を下から照しているのである。 (あッ) 「無礼者!」と頭目が叫ぶのと、机博士の手から携帯電灯が叩きおとされるのと、同時であっ....
断層顔」より 著者:海野十三
桝形の目が、凍りついたように帆村の横顔を見ている。帆村は相変らずそんなことには無礼者だ。(彼の甥が、忠実なる監視灯の役目をつとめて、情報を靴の音で知らせている)....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
は、その答を仕《つかまつ》りません』という。信長、声をあららげ、『答えぬとは、無礼者。なぜに答えぬ。そちはこの脇差が欲しゅうないか』蘭丸つづいて平身低頭《へいし....
地球要塞」より 著者:海野十三
私も内心、畏敬《いけい》の念をおこさずにはいられなかった。しかし、ここで、この無礼者《ぶれいもの》に負けてしまってはならない。 「まあ、そういう風にも考えられる....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
を憎まず、そして恐れず、しばらくつきあってみましょう。その結果、許すべからざる無礼者だとわかったら、そのときは山岸中尉に腕をふるってもらいましょう」 「竜造寺兵....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
まぶしい電灯をさしつけられて鬼瓦のような顔をしておこった。 「こら、何をする。無礼者めが」 なにか意味ありげに、にやにや笑っている太刀川青年の手から、ケレンコ....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
どい。軍曹どのが、囚人を自由にしておきながら……」 「なにを云う。上官に対して無礼者め」 といったかと思うとパイ軍曹は、らんぼうにも、衛兵のあごに、鉄拳をガー....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
け、口惜しかったらここまでやってこい。甘酒進上だ。ベカンコー」 「コーラ、此の無礼者奴。警察と知って悪罵をするとは、捨てて置けぬ。うぬ、今に後悔するなッ」 警....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
うが、まず浄祓式がおこなわれ、それから、両種の聖餐拝受式、それから、てのひらに洗礼者の油を塗る抹油式、それが済んでから、司教と声をそろえて勤める神聖なる献身の式....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
よしなにおん計 いのほど奉願上候 ……夜 巡礼者 当御堂 お執事中 礼拝 舞台を下りると、....
花模様女剣戟」より 著者:小野佐世男
あたりを拝見してしまったのです……コレ眼よ! お前はいつもそんなところ見たがる無礼者メッ……。 「失礼ですが、胸は新しいさらしで巻いていらっしゃいますね。肌の色....
年賀郵便」より 著者:岡本綺堂
新年の東京を見わたして、著るしく寂しいように感じられるのは、回礼者の減少である。もちろん今でも多少の回礼者を見ないことはないが、それは平日より....