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「礼讃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

礼讃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
その喜びを倶にした。近所の町や近在からも見識らぬ人たちがたずねて来て、この奇蹟を礼讃して行った。ラザルスの姉妹のマリーとマルタの家は、蜜蜂の巣箱のように賑やかに....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
にまた遠く心掛けた。しかし、田舎まわりの新聞記者の下端じゃあ、記事で、この銅像を礼讃することを、――口惜いじゃあないか――余儀なくされるばかりで。……射的で蝙蝠....
」より 著者:犬田卯
ず、他の町村へ持ってゆかれなければならぬであろうという者が出て来た。 意外な瘤礼讃を聞くものかなと田辺はびっくりしてその話し手を眺めずにいられなかったのである....
靄の彼方」より 著者:上村松園
ら、現代風俗を描いてみたいという念願があるのです。 私は、何も過去の時代のみを礼讃して、現代を詛うというような、気の強いものではありません。現代は現代で、やは....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
もしたとしても二葉亭は果して満足して得意であったろう乎。二葉亭は以前から露西亜を礼讃していたのではなかった。来て見れば予期以上にいよいよ幻滅を感じて、案外|与し....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
河東節の批評はほぼ同感であったが、私が日本の俗曲では何といっても長唄であると長唄礼讃を主張すると、長唄は奥さん向きの家庭音曲であると排斥して、何といっても隅田河....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
静かになり、東京市民は、めっきり暖くなった来る朝|来る朝を、長々しい欠伸まじりで礼讃しあった。 鬼村博士は、どの市民よりも、ずっとずっと早くから、あの凄惨きわ....
断層顔」より 著者:海野十三
出して来た。 「折角だが、そんな金は貰いませんよ。送り返して下さい。僕はそんなに礼讃される男じゃない。放っておいてください。そして僕のことを探険隊員として新聞で....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
こそひたむきに、虫喰い算と取組んでおいででしょう。今となっては、虫喰い算に対する礼讃のことばを、私が改まって宣伝する必要もなきまでに、選士のかたがたは、それぞれ....
」より 著者:岡本かの子
小紫の比翼塚の碑があった。 ――十年ばかり前に俳諧師が建てたというね。上方の心中礼讃熱が江戸にも浸潤して来た影響かな。心中する者より碑を建てる側の方がよほど感傷....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
やかしながら、見あぐるばかりに枝や葉を高く大きくひろげた姿は、まさに目ざましいと礼讃するほかは無い。わたしの庭ばかりでなく、近所の籬には皆これを栽えているので、....
我家の園芸」より 著者:岡本綺堂
がやかしながら、見あぐるばかりに枝や葉を高く大きく拡げた姿は、まさに目ざましいと礼讃するのほかはない。わたしの庭ばかりでなく、近所の籬落には皆これを栽えているの....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
、必要以上に神聖視されると、もはや志賀直哉の文学を論ずるということは即ち志賀直哉礼讃論であるという従来の常識には、悪意なき罪が存在していたと、言わねばなるまい。....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
応の待遇を世から受ければ十分幸福な人々で、生活的には現状維持派であり、現実生活の礼讃者である場合が多く、現状破壊の行動者でなく、他人を羨み妬む不平組であることは....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
の健康な胃袋に適した芝居に相違ありません。 今日の手紙は、徹頭徹尾、「シラノ」礼讃になりました。 誤解してほしくないことは、「シラノ」が、ほかのどの芝居より....