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礼賛
「礼賛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
礼賛の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
本人の表兆にして登山家諸賢の御参登を仰いで初めて小生の寸志も遂げ得る者に候、切に
礼賛御宣伝を御希申上候 敬具」 鉛筆登山――私は彼のリーダーに今年北鎌尾根を縦....
「読書法」より 著者:戸坂潤
れる。上高地に於て山の美を論じるにしても(田部重治氏式な無限・崇高・超俗・等々の
礼賛に不満な著者は、物質の力の大きさに山の美を見出す)、日本精神的マンネリズムの....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
るとおもしろいのである。 次に名はさしてないがロイキッポスあるいはエピクロスの
礼賛の言葉が出て来る。そしてこのギリシアの賢人が宗教の抑圧のために理知の光をおお....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
からなくても芭蕉の句のどの句がいい句であるという事を知り、またそれを引用し、また
礼賛することもできるのと同様である。これと反対にまた世俗に有名ないわゆる大家がた....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
ちにだれか西洋で毛色の変わった日本学者がこの連句芸術を「発見」して、これを驚嘆し
礼賛《らいさん》し宣伝する日が来るかもしれない。そうすると、ちょうど荷物の包み紙....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
のホルモン、災難は生命の醸母であるとすれば、地震も結構、台風も歓迎、戦争も悪疫も
礼賛に値するのかもしれない。 日本の国土などもこの点では相当恵まれているほうか....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
を惹かれるものがあるのだ。してみると、そんな警戒もなく会っていたころは、見る目に
礼賛の翳がかくれもなかったかも知れず、別して青木のもとで酔っ払ったりしたときには....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
、この教訓を閑却してはなりません、わたくしはいま世界平和の天使として、少年連盟を
礼賛したいと思います」 ……………………………………………………………………....
「フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
にもあって、一概にいうことはできない。 さて、フランス料理だが、世評がむやみと
礼賛するほどの物でないというには、やはり、それだけのわけがある。では、その種明し....
「すき焼きと鴨料理――洋食雑感――」より 著者:北大路魯山人
かねて日本を出発する前から、フランスの鴨料理について、やかましく聞かされていた。 それというのも、一方的な西欧
礼賛が多く、ほんとうのところは分ったものではないと、私はひそかに考えていた。フラ....
「道は次第に狭し」より 著者:北大路魯山人
能と言えよう。 およそ、ものを食べて味が分ると言うことも、絵を鑑賞してその美を
礼賛することも、根本は同じことである。 相手以上に自分に味の自信がなければ、美....