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社名
「社名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
社名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
人もあらんかなれど、講談社の如きヤシ的出版屋の広告はそれにしても、従来然らざりし
社名を以て大々的一頁の広告、シカモ前例のない一円本の宣伝、講談社の広告には欺かれ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
とか名乗って通る。配属部隊の方でも怪しみませんでした。しかし袖印だけは届け出での
社名を用いることになっていて、わたしもカーキー服の左の腕に東京通信社と紅く縫った....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
脱落した、おそろしく頭でっかちな三階建の下宿屋の軒に、螢《ほたる》程の小さい字で
社名が出ていた。まるで心太《ところてん》を流すよりも安々と女記者になりすました私....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
で出来る時計は頗る精巧な物で、いわゆる舶来品に劣らぬものであるが、その製造品には
社名が記し付けてない。我輩がその理由を尋ねると、その工場主は嘆息して「自分の社の....
「道標」より 著者:宮本百合子
た一定額の金を送っておいてくれるようにたのんだ。帰ってみると、金は来ていないで、
社名での親展書が伸子あてに着いていた。社長の木下が去年の総選挙に失敗して社の経営....
「試験管」より 著者:寺田寅彦
音方法の中でも濃淡式でない曲線式のを使えばこれはきわめて容易である。まず試みに各
社名宝のスターの「横顔の音」でも聞かせたらどうであろう。 七 においの....
「ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
ら二台の大型遊覧自動車が午後七時の薄暮をついて動き出した。 トーマス・クック会
社名前入りの制帽をかぶった肥っちょの案内人が坐席から立ち上って「ここがオックスフ....
「明日への新聞」より 著者:宮本百合子
ある執筆者の立場から、大企業のサラリーマンに移って行った。記者その人々の存在は、
社名入りの名刺とその旗を立てて走る自動車の威厳によって装われるようになったのであ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
ってくれ。たとえば、仲間のものの商売の紹介をするとかあるいは広告をするとかして。
社名は兄キの意見通り保文社とかかえる方がよかろう。しかし出版は当分見合すがいい。....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
、緑のペンキの脱落《はげ》た、おそろしく頭でっかちな三階建の下宿屋の軒に、蛍程な
社名が出ていた。 まるで心天《ところてん》を流すよりも安々と女記者になりすまし....
「魔都」より 著者:久生十蘭
こともある。さすがに妾《めかけ》といわれるのが嫌で、月々届けられる「夕陽新聞」の
社名の入ったハトロン紙の封筒の表には「酒月秘書殿」と書いて貰うことにしてあるとい....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
つ光沢のある天窓を正面から自分|指しながら、相対して、一等室の椅子にかけたのは同
社名誉の探訪員、竹永丹平である。 別に必要はないけれども、その着つけ、背恰好、....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
は、山の北面に二つ、南面に一つ、東面に一つを記載してあるのである。すでに延喜式に
社名を石城とある以上、この遺蹟が後世のものでない事は明らかである。 発見者郡視....
「判決」より 著者:カフカフランツ
ってかベッドのなかにまでもち運んでいたのだった。古新聞で、ゲオルクが全然知らない
社名のものだった。 「お前は、一人前になるまでになんて長いあいだぐずぐずしていた....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
旅の子の心細さいわんかたなし。さっきの交番所でも、「それは今、××会社工場と、会
社名が変っているんじゃありませんか」といわれたもの。もっとも、その注意によってよ....