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祇王
「祇王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祇王の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、汽車が通い、要するに殺風景なものになり果てた。最早三船の才人もなければ、小督や
祇王祇女|仏御前もなく、お半長右衛門すらあり得ない。
「暮れて帰れば春の月」と蕪....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っていたが、弁信の語る平家なるものが、なにぶん俚耳《りじ》に入らないで困ります。
祇王祇女《ぎおうぎじょ》を淋《さび》しく歌っても、那須の与市を調子高く語り出して....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
くなった気合を補ったのは、同伴の沈勇なる少年でありました。 「お母さん、この方は
祇王様《ぎおうさま》じゃございませんか」 「何ですか」 「あの、六波羅《ろくはら....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ては、さきには常磐の例があり、この年ごろには、妓王と仏御前との一情話が、今もある
祇王寺の遺蹟と共に、名高いものに聞えております。けれど、古典のそれは、耳に聞く詩....
「どら猫観察記」より 著者:柳田国男
て匿れて繁殖をするより他は無い。主人を恨み世をはかなんで、山林に遁世しようという
祇王祇女の如き猫が、有ろう道理は無いからである。 冬も暖かな羅馬の古都などは、....