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祈祷
「祈祷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祈祷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
前に大勢《おおぜい》お時儀《じぎ》をしていたでしょう。ああ云う連中は野菜の売れる
祈祷の言葉を唱《とな》えているのです。何しろ最近の新聞によると、紐育《ニュウヨオ....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ふ》を貼りましたし、有験《うげん》の法師《ほうし》たちを御召しになって、種々の御
祈祷を御上げになりましたが、これも誠に遁れ難い定業《じょうごう》ででもございまし....
「じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
を監視し始めた。すると果して吉助は、朝夕《あさゆう》一度ずつ、額に十字を劃して、
祈祷を捧げる事を発見した。彼等はすぐにその旨を三郎治に訴えた。三郎治も後難を恐れ....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
分の後《のち》、彼は南蛮寺《なんばんじ》の内陣《ないじん》に、泥烏須《デウス》へ
祈祷を捧げていた。そこにはただ円天井《まるてんじょう》から吊るされたランプがある....
「河童」より 著者:芥川竜之介
うりゅう》、アラビアじみた市松《いちまつ》模様の床《ゆか》、セセッションまがいの
祈祷机《きとうづくえ》、――こういうものの作っている調和は妙に野蛮な美を具《そな....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
御宮の前に坐りながら、恭《うやうや》しく額に十字を切って、何かお栄にわからない御
祈祷《ごきとう》をあげ始めたそうです。
それがおよそ十分あまりも続いてから、祖....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
にその日を送っていた。勿論そう云う暮しの中にも、村人の目に立たない限りは、断食や
祈祷《きとう》も怠った事はない。おぎんは井戸端《いどばた》の無花果《いちじく》の....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
もいない。
そう云う薄暗い堂内に紅毛人《こうもうじん》の神父《しんぷ》が一人、
祈祷《きとう》の頭を垂《た》れている。年は四十五六であろう。額の狭《せま》い、顴....
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
え》を奉ずるものは、かりそめにもその爪牙《そうが》に近づくべからず。ただ、専念に
祈祷《おらしょ》を唱《とな》え、DS の御徳にすがり奉って、万一「いんへるの」の....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
か、一人でもそこで呪い殺された、この石河岸のような場所になると、さすがの婆の加持
祈祷でも、そのまわりにいる人間には、害を加える事が出来ません。のみならず、そこで....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
ュレスウィッヒの僧正パウル・フォン・アイツェンと云う男が、ハムブルグの教会で彼が
祈祷をしているのに出遇った。それ以来、十八世紀の初期に至るまで、彼が南北両欧に亘....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
場合にのぞみて、人間の依むところはただ神業ばかり……。私は一|心不乱に、神様にお
祈祷をかけました。船のはげしき浪の音、風の叫び――が、精神を鎮めると又もや右の怪....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
的に現れる場合には、私は通例早起して、毎日の最初の時間をそれに宛てる。室はいつも
祈祷に用いる専用のものである。すると多くの場合に通信が現れるが、しかし必ずしも当....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
を感じた。「神よ、我を罰し給え。怒り給うこと勿れ。恐らくは我滅びん」――こう云う
祈祷もこの瞬間にはおのずから僕の脣にのぼらない訣には行かなかった。 僕はこのホ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、大気の中にさえ立ちこめているようだった。移住のはじまったころ、ドイツのある偉い
祈祷医師がこの場所に魔法をかけたのだというものもあるが、またあるものは、ヘンドリ....