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「祐天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祐天の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
上から與右衞門が乗掛って、砂で息を窒《と》めて殺したと云うが本説だと申す事、また祐天和尚《ゆうてんおしょう》が其の頃|脩行中《しゅぎょうちゅう》の事でございます....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
目黒には有名な寺が多い。まず第一には目黒不動として知られている下目黒の瀧泉寺、祐天上人開山として知られている中目黒の祐天寺、政岡の墓の所在地として知られている....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
日に、十六歳で刑せられた。島は記念のふくさを愛蔵して、真志屋へ持って来た。そして祐天上人から受けた名号をそれに裹んでいた。五郎作は新にふくさの由来を白絹に書いて....
明治座の所感を虚子君に問れて」より 著者:夏目漱石
ったり、まるで真面目《まじめ》な顔をして、いたずらをして見せると同じである。 ○祐天《ゆうてん》なぞでも、あれだけの思いつきがあれば、もう少しハイカラにできる訳....
累物語」より 著者:田中貢太郎
体になった。しかし、累の怨霊はその後も二度ばかり来てお菊を悩ましたので、弘経寺の祐天上人が教化して成仏得脱さしたのであった。....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
の小屋で見た写真で記憶に残つているのを拾つてみると「碁盤忠信」、「滝の白糸」、「祐天吉松」などというのが思い出される。 俳優などはまつたくわからない。 たし....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
は一目眇の小さな媼であったが、五、六種の色の粉末を袋に持っていて人だかりの前で、祐天和尚だの、信田の森だの、安珍清姫だの、観世音霊験記だのを、物語をしながら上下....
南国太平記」より 著者:直木三十五
や、下総は、そんな人物ではない」 「然し、幕臣ではないか」 「新徴組には、甲斐の祐天と申す博奕打が、伍長で入っているというのう」 「何を致すか、血の道のすること....
小説 円朝」より 著者:正岡容
をかけてやるというので滅法楽屋の評判がよかった。噺もまた巧く、「一心太助」だの「祐天吉松」だの講釈種のそれも己の了見そっくりの達引《たてひき》の強い江戸っ子を主....
目黒の寺」より 著者:岡本綺堂
目黒には有名な寺が多い。先ず第一には目黒不動として知られている下目黒の滝泉寺、祐天上人開山として知られている中目黒の祐天寺、政岡の墓の所在地として知られている....
新撰組」より 著者:服部之総
間に覇を称えた者も、水戸長州等東西南北の脱藩士も、地主層出身も、「甲斐《かい》の祐天《ゆうてん》」事山本仙之助一党のごとき無職渡世流も――。 しかもすべてがこ....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
の御法事御供養をなさい、お金はかゝりますが、仕様が有りません、藤沢寺の遊行上人か祐天和尚でも弘法大師でも有難い坊さんを大勢頼んで来て、大法事か何かして、花魁が成....