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「祝福〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祝福の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一夕話」より 著者:芥川竜之介
プのある事を知っていたんだ。 「しかし僕も小えんのために、浪花節語りと出来た事を祝福しようとは思っていない。幸福になるか不幸になるか、それはどちらともいわれない....
河童」より 著者:芥川竜之介
。我々の神はこの二匹の河童に『食えよ、交合せよ、旺盛《おうせい》に生きよ』という祝福を与えました。……」 僕は長老の言葉のうちに詩人のトックを思い出しました。....
保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
っと南へ花を向けている。保吉は巻煙草《まきたばこ》に火をつけながら、木蘭の個性を祝福した。そこへ石を落したように、鶺鴒《せきれい》が一羽舞い下《さが》って来た。....
或る女」より 著者:有島武郎
悪かったんです。さぞ困ったでしょうね。そんな事とはちっとも知らずに、今が今まで、祝福された、輝くようなあなたを迎えられるとばかり思っていたんです。あなたはほんと....
或る女」より 著者:有島武郎
に事業が、そして後ろにあなたがあれば、僕は神の最も小さい僕《しもべ》として人類の祝福のために一生をささげます。 あゝ、筆も言語もついに無益です。火と熱する誠意....
小さき者へ」より 著者:有島武郎
す事が出来るだろう。 小さき者よ。不幸なそして同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に登れ。前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐....
片信」より 著者:有島武郎
冬はたんと健康を痛めないで結構だった。兄のような健康には、春の来るのがどのくらい祝福であるかをお察しする。 僕の生活の長い蟄眠期《ちつみんき》もようやく終わり....
星座」より 著者:有島武郎
。……しかし俺は貴様たちを呪うようなことは断じてしないぞ。……安心しろ貴様たちを祝福してやるんだ、俺は死を賭して貴様たちに加勢してやる。……ははは……とか何んと....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
然の悪徳を残らず焼き払った天の火である。予は新たに建てらるべき第二の函館のために祝福して、秋風とともに焼跡を見捨てた。 札幌に入って、予は初めて真の北海道趣味....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
のうとする人が、世界の何処かの隅で、小さな幸福を得た人のあるのを想像して、それに祝福を送るというようなことがとてもあり得ないと同様に、お前がまことに緊張して私に....
クララの出家」より 著者:有島武郎
、霊化した彼れの心をそのまま写し出していた。長い説教ではなかったが神の愛、貧窮の祝福などを語って彼がアーメンといって口をつぐんだ時には、人々の愛心がどん底からゆ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
間と同じように生命をもっているならば、自分一個の意志次第で、あるいは潅漑によって祝福をもたらすことも、また大洪水によって災害を生ずることもできるはずである。そう....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
忽な真似はし無えで、兄弟とか相棒とか云って、皮のひんむける位えにゃ手でも握って、祝福の一つ二つはやってやる所だったんだ。誓言そうして見せるんだった。それをお前帽....
人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。坊さんたちが香炉をゆすっているなかで、花よめ花むこは手をとりかわして、大僧正の祝福をうけました。人魚のひいさまは、絹に金糸の晴れの衣裳で、花よめのながいすそを....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
何もいうな。勇ましく運命に黙従するほかはない。そうして戸部とともちゃんとの未来を祝福しようじゃないか。 戸部 俺はともちゃんをなぐったことがある。 とも子 え....