神も仏もない[語句情報] » 神も仏もない

「神も仏もない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神も仏もないの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
にも情《なさけ》を掛けて親切にする、あゝいう人がこんなハア殺され様をするというは神も仏もないかと村の者が泣いて騒ぐ、私《わし》もハア此の年になって跡目相続をする....
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
世話をして呉れるから然《そ》う泣いてばかり居ちゃア身体が堪らねえ」 孫「えゝ、神も仏もないんで、此様な災難に罹《かゝ》るてえのは、あゝ私は死にたい」 家「其....
少女地獄」より 著者:夢野久作
等は彼女を爪の垢《あか》ほども憎んでおりません。 何事も報いられぬこの世に……神も仏もない、血も涙もない、緑地《オアシス》も蜃気楼《しんきろう》も求められない....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
貯めたいから生きている奴がある、おれは人が斬りたいから生きているのだ」 「ああ、神も仏もない世の中、それで生きて行かれるならば……」 「神や仏、そんなものが有る....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
でもない間違をいたしました、主人の為に仇を討とうと思ったに、却って主人を殺すとは神も仏もない事か、何たる因果な事であるか、殿様御免遊ばせ」 と飛石へ両手をつき....
丹下左膳」より 著者:林不忘
。あまり調子に乗らんように」 「その時の主人将監の失望、落胆、アア、この世には、神も仏もないかと申しまして、はい、三日ほど床につきましてござります」 「厄落《や....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
用干でござりますか、これは皆旦那様のお品々、思い出すも涙の種、御新造様世の中には神も仏もないのでございましょうか…これも旦那様のお品でございますな」 町「それ....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
すのを、漸く遁れてまいる道で、又悪者のために捕まって斯る危い目に逢いまするのは、神も仏もないものか、実に不憫至極な訳でございます。これより多助の身の上|如何相成....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
が、深く驚いたわけではなかった。 なぜなら、そのような振舞いが、ロンドンという神も仏もない世界であったとて、すこしもふしぎではないと、老夫人はいうのである。手....
星の子」より 著者:小川未明
の中で神に念じたのも、いまは、なんの役にもたちませんでした。 「この世の中には、神も仏もない。」と、二人はいって、神をうらみました。 それからというものは、り....