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神女
「神女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神女の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
蜜に和し百日蒸して服するに梧子《きりのこ》の大きさのもの二丸ずつ百日続け用ゆれば
神女二人ありて来り侍し役使すべしとある、いかにも眉唾な話だが下女払底の折から殊に....
「竹青」より 著者:太宰治
まるでお前は乃公を、なぶりものにしているようなものだ。」と抗弁した。 「あたしは
神女です。」と竹青は、きらきら光る漢水の流れをまっすぐに見つめたまま、更にきびし....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
清洒な顔付きと背肉の盛り上りを持ち胸と腹は琉金の豊饒の感じを保っている。 鰭は
神女の裳のように胴を包んでたゆたい、体色は塗り立てのような鮮かな五彩を粧い、別け....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
うに、二人の神さまがお生まれになりました。 それからまたお二人、そのつぎには男
神女神とお二人ずつ、八人の神さまが、つぎつぎにお生まれになった後に、伊弉諾神と伊....
「竹青」より 著者:田中貢太郎
竹青をお忘れになって」 魚は喜んだ。 「何所から来たかね」 「私は、今、漢江の
神女となっていますから、故郷へ帰ることはすくないのですが、鴉の使いが二度も来て、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
祈りて竜を誅した譚となり、以前ローマの大廟《カピトル》に窟居《くっきょ》して大地
神女《ボナ・デア》を輔《たす》け人に益した神蛇も、法王シルヴェストル一世のために....
「春昼」より 著者:泉鏡花
男の骨を溶解かさずと言うことなし、と申す風情。 されば、気高いと申しても、天人
神女の俤ではのうて、姫路のお天守に緋の袴で燈台の下に何やら書を繙く、それ露が滴る....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
売命《いしこりとめのみこと》は鏡作連《かがみつくりのむらじ》の祖と書いた。この両
神女なるに子孫の氏ある事疑わしと宣長は言ったが、そこがすなわち母系統で続ける氏も....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ら狩猟を司るとする処が熊野にある。ところが同じ熊野でも安堵峰辺で自ら聞いたは、山
神女形で、山祭りの日一山に生えた樹木を算うるになるべく木の多きよう一品ごとに異名....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
スなるミネルヴァ神廟にエレクトルム(金と銀と合した物)の小觴《こさかずき》あり。
神女ヘレナの寄附した品でその美しい乳房をモデルに作ったそうだ。プラントームの『レ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ろの二手で肩上に一枚の白象皮を張り、而《しか》して画にはないが文には足下に一の地
神女あり、双手でその足を受くとある。象皮を張ったは大黒もと象頭のガネサより転成せ....
「水の女」より 著者:折口信夫
縁を言う物語を含んだものである。水の中で死ぬることのはじめをひらいた丹波道主貴の
神女は、水の女であったからと考えたのである。 やをとめ」を単位とする風に、もっ....
「早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
お社《やしろ》はあんまりない。もっともすぐそばに鹿島明神があるが、そこにはこんな
神女《みこ》なんかいはしない。そこで、この白衣《しろぎぬ》の女はどこから来るのだ....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
マ六九 ザシキワラシ一七、一八 山の神八九、九一、九三、一〇二、一〇七、一〇八
神女二七、五四 天狗二九、六二、九〇 山男五、六、七、九、二八、三〇、三一、九二....
「山の人生」より 著者:柳田国男
『遺老説伝』には次のような話がある。「昔宮古島|川満の邑に、天仁屋大司といふ天の
神女、邑の東隅なる宮森に来り寓し、遂に目利真按司に嫁して三女一男を生む。夫死して....