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神楽堂
「神楽堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神楽堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
を見ても、余程、酔っているらしい。踊は勿論、出たらめである。ただ、いい加減に、お
神楽堂の上の莫迦のような身ぶりだとか、手つきだとかを、繰返しているのにすぎない。....
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
じょう》もない、未だ新しくて木の匂いがする、これで室《へや》が分けてなかったら、
神楽堂だ。
何という茸か知らぬが、饅頭笠の大きさほどのを採って来て、三度の飯に....
「坑夫」より 著者:夏目漱石
て来たら草臥《くたび》れて眠くなった。泊る宿もなし金もないから暗闇《くらやみ》の
神楽堂《かぐらどう》へ上《あが》ってちょっと寝た。何でも八幡様らしい。寒くて目が....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
ろうと云うのであった。 母屋に近い藤棚のついた二間打ち抜きの部屋と一番|端れの
神楽堂のような建て前の棟はもう借手がついていた。真中の極普通な割り合いに上品な一....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
遊のわたしには格別の興味を与えなかったが、本社を拝して横手の広場に出ると、大きな
神楽堂には笛と太鼓の音が乱れてきこえた。 「面白そうだ。行って見よう。」 同行....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
あった。今でも何か神社が残っているであろうが、かなり広い池をもった社《やしろ》で
神楽堂《かぐらどう》が池の中にあった。昔日はもっともっと大きな池だったときいてい....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
かは、武蔵も幼い頃には覚えていたものである。自分が仮面をつけて、故郷の讃甘神社の
神楽堂で、舞ったりしたことなども、思い出された。 よもやまの 人のまもりにする太....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
たり、白が白で目の前に存在していたりすると、かえって己れの小智慧にからかわれて、
神楽堂の外で神楽舞をやっているような、お話にならない骨折損をやるものだ――という....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
銀杏だの、枯れた梢のたか/″\と空にそゝる間でみたらしの手拭がそよりとも動かず、
神楽堂もむなしく戸を下ろしていれば、見晴しの、むかしながらの崖のうえに並んだ茶店....