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「神権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

神権の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
学史上に現われたる権力説の中では、君主を本としたる君権的権力説と、神を本としたる神権的権力説との二種がある。神権的倫理学は基督《キリスト》教が無上の勢力をもって....
奴隷根性論」より 著者:大杉栄
児の主人であるとせられた。 中央アフリカにおいても、大中小の酋長はいずれもみな神権を持っていて、自由に地水風火の原素を使役する。ことに雨を降らすに妙を得ている....
婦人と思想」より 著者:与謝野晶子
ったか、というような細心の反省と批判とを徐ろに考える人は少いのである。専制時代、神権万能時代にあっては、我我は少数の先覚者や権力者に屈従し、その命令のままに器械....
鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
が婦人の生活の中枢生命であるとせられた時代は過ぎた。そして如何に質朴な民衆の上に神権主義の道徳が圧力を持っていた時代でも、実際に全婦人をその貞操倫理の金科玉条で....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
家が徐々に、パラゲーのジェズイット派のそれとほとんど選ぶところのない、無信仰的な神権政治へ進みつつあることを、少しも気づかなかった。 クリストフはルーサンの家....
だいこん」より 著者:久生十蘭
、念のために申しあげておきますが、われわれがあの方を大切にするのは、英国風の君主神権説などという気ちがいじみたイスムによるのではなく、正直なところは自分のため…....