神無月[語句情報] »
神無月
「神無月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神無月の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
らかくのごとく控えているのだろう。鷹揚《おうよう》なところが頼母《たのも》しい。
神無月《かんなづき》の松の落葉とか昔は称《とな》えたものだそうだが葉を振《ふる》....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
一編 第一回 アアラ怪しの人の挙動《ふるまい》 千早振《ちはやふ》る
神無月《かみなづき》ももはや跡|二日《ふつか》の余波《なごり》となッた二十八日の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
、 わきてこの暮《くれ》こそ袖《そで》は露けけれ物思ふ秋はあまた経ぬれど 「
神無月いつも時雨は降りしかど」というように。 と書いてあった。ことに注意して....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
装束をつけた神主が玉串をささげて祝詞をささげたが、冒頭に、 秋山にもみぢ葉燃ゆる
神無月、大神のみ前につつしみて申さく、氏子、倉田大人、みめぐみもて、うから健かに....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
とえん唐衣、錦の心を持ちながらも、襤褸に劣る身ぞと、人目に見ゆる情けなや、ころは
神無月の夜なりしが、酒をとうべてヒョロヒョロと……」でたらめの謡をうたいながら、....
「叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
かかりし秋の空の低く垂れたり。 魂よばひ達かぬものか秋の空 わが仏ひとり殖えたり
神無月 この夕、少しく調ぶることありて、熊谷陣屋の浄瑠璃本をとり出して読む。十....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
のところ、農民自らより他には、私たち少数の者があるだけである。 十月という月は
神無月ともいって、もとは神祭のほとんとない月だった。ところが神社大観などを開いて....