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神秘主義
「神秘主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神秘主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
きんる》の歌を誦《しょう》し、この好日を喜んでいれば不足のない侏儒でございます。
神秘主義
神秘主義は文明の為に衰退し去るものではない。寧ろ文明は
神秘主義に長....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ことが出来るか。それは一種感情的な自観の仮想に過ぎないのではないか。或は人工的な
神秘主義に強いて一般的な考えを結び付けて考える結果に過ぎないのではないか。 若....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
わち、イスマイリズム(Ismailismus)と称するものであって、一種の哲学的
神秘主義の匂いをもったものである。その教えによると、世界の背後にはある捕えどころ....
「十五年間」より 著者:太宰治
由思想だ。十年前の自由と、今日の自由とその内容が違うとはこの事だ。それはもはや、
神秘主義ではない。人間の本然の愛だ。アメリカは自由の国だと聞いている。必ずや、日....
「天馬」より 著者:金史良
恰も木馬に乗った勇士のようにすっすっと彼等の傍を突き進んで行った。意想天外なこの
神秘主義者を見てくれといわぬばかりに。花々が無慙に首を折られ花びらをよごして所々....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
僕を嘲る何ものかを感じずにはいられなかった。何ものかを?――しかし僕の物質主義は
神秘主義を拒絶せずにはいられなかった。僕はつい二三箇月前にも或小さい同人雑誌にこ....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
、倫理学研究の手引きのようなものを書いた。書くべき多くのものが残された。中世期の
神秘主義の倫理観、古代のストアやエピクロス派の倫理観、スピノーザやショーペンハウ....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
モノの柄になくとりみだしている。もっとも、事、恋愛に於てはヨタモノに限って却って
神秘主義者になり、その感傷にひたりたがるムキがないでもない。しかし二ツの告白から....
「科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
示していない。ハイゼンベルクとディラークとの革命的にして、困苦な、輝かしい報知は
神秘主義を産まない。それは創造的なものが非創造的なものに対して刺戟を与えたための....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
夢幻劇 架空な物語を美しい幻想の世界として描いたもの。 神秘劇 人生の一事件に
神秘主義的な解釈を織り込んだもの。 社会劇 現代社会の病根に批判を加えようとする....
「戦後合格者」より 著者:坂口安吾
れるものでもあり、すくなくとも芸術生活において、国民性として古典化や型化を急ぎ、
神秘主義者になりたがることが、防がれることにもなるのだ。我々の生活は、世界の芸術....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
ガルスワーシーは冷たくなった手を上衣のポケットへちょっと挟み込んで、其処で自国の
神秘主義に就いての挿話を述べた。 ――此の国ではコナンドイルがスピリチュアリズム....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
院の資金窮乏の訴え。 土耳古風呂の新築披露。 コナンドイル未亡人からとどいた
神秘主義実験報告のパンフレット。 国際聯盟婦人会の幹事改選予選会報。等、ほかに....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
っと社会的な視野のひろい「ドクタア・ストックマン」を選びたい、小山内先生が晩年の
神秘主義的色彩の濃い象徴劇(「復活の日」)を選ばれるならば、――まだこの時は、帝....
「噴水物語」より 著者:岡本かの子
は醒めたあと愈々精神を明澄にします」 ちょうどこの時分英国にはコナン・ドイルの
神秘主義というものが流行っていた。舞台へ空の椅子を置いて、死人の魂を呼び戻すと称....