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神符
「神符〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神符の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命論者」より 著者:国木田独歩
神経に益々《ますます》異常を起し、不動明王を拝むばかりでなく、僕などは名も知らぬ
神符《おふだ》を幾枚となく何処《どこ》からか貰《もら》って来て、自分の居間の所々....
「狂人は笑う」より 著者:夢野久作
方から集まった隊商たちは、先を争って天幕を張りまわすと、手に手にお香を焚いたり、
神符を焼いたりして崑崙山神の冥護を祈ると同時に、盛大なお茶祭を催して、滅亡びた崑....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
秀が乗りかかって絞め殺す。それからその死骸を丸|裸体にして肢体を整え、香華を撒じ
神符を焼き、屍鬼を祓い去った呉青秀は、やがて紙を展べ、丹青を按配しつつ、畢生の心....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
婦人はまことの人ではありません。このままにして置くと、あなたは助からない。二枚の
神符をあげるから、夜になったら戸外に貼りつけて置きなさい」 劉もおどろいて二枚....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、特になんじの死をゆるしてやるぞ」 天師は大きい甕のなかにかの魚を押し籠めて、
神符をもってその口を封じ、県衙の土中に埋めてしまった。 そのときに、魚は甕のな....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
思い出したのが今云った諺だ。「空の空なるかな総て空なり」「空なるかな」が甘めえ。
神符でも利いた様に胸が透いたんで、ぐっすり寝込んで仕舞った。 おい、も少し其方....
「多神教」より 著者:泉鏡花
、里方を一巡いたしますると、それがそのままに風雨順調、五穀|成就、百難|皆除の御
神符となります段を、氏子中申伝え、これが吉例にござりまして、従って、海つもの山つ....
「三国志」より 著者:吉川英治
られていた鏡嚢を見つけて、何気なく解いた。中には、貂蝉が幼少から持っていたらしい
神符札やら麝香などがはいっていた。それと、一葉の桃花箋に詩を書いたものが小さく折....