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神経家
「神経家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神経家の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
にち》まで失わずに成長した男である。彼の父は方位九星《ほういきゅうせい》に詳しい
神経家であった。彼が小学校へ行く時分の事であったが、ある日曜日に、彼の父は尻を端....
「家」より 著者:島崎藤村
から、お種は沢田という老人を三吉に紹介した。この老人は、直樹の叔父にあたる非常な
神経家で、潔癖が嵩じて一種の痼疾のように成っていたが、平素癇の起らない時は口の利....
「青草」より 著者:十一谷義三郎
を指した。 「あら、あら、あら」そう叫びながら、彼女は樹の幹に震えついた。異常な
神経家の蜘蛛はただならぬ雰囲気を感じたのだろう。兄の頬から細い首筋の方へ動き初め....
「千世子」より 著者:宮本百合子
私をどんな男だと思う?」 「どんなって――私はそう思ってます、かなり感情のつよい
神経家なんだけれ共つとめて平気になんでもない様にしていらっしゃる方。それから世の....