神通川[語句情報] »
神通川
「神通川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神通川の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
、随分と深い湖水を作ったらしく、その湖水を作る以前は、飛騨の高原川(越中に入って
神通川)と連続して、谿水が北流していたのではあるまいかという想像が、或地質学者に....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
なくて、高山から一里半ほどへだてた位置にある。水無川は神社の前を流れる川である。
神通川の上流である。神社を中心に発達したところを宮村と言って、四方から集まって来....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
だん/″\といすの宮から大沓川へ掛って、飛騨の高山越をいたす心でございますから、
神通川の川上の渡しを越える、その頃の渡し銭は僅か八文で、今から考えると誠に廉いも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
肉が放り出されているというようなことは、極めて稀有《けう》のことで、この宮川が、
神通川《じんずうがわ》となって海に注ぐまでの間にも、二度と出くわすべき性質のもの....
「放生津物語」より 著者:田中貢太郎
で草の上に腰をおろした。それはその中の一人が話をはじめたがためであった。その話は
神通川の傍になったあんねん坊の麓に出ると云うぶらり火のことであった。ぶらり火は佐....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
奴と、貴様、植込の暗い中に何か知らん歎いておるわい。地面の上で密会なんざ、立山と
神通川とあって存する富山の体面を汚すじゃから、引摺出した。」 「南無三宝、ははは....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
青々した二階の窓際で、涼しそうに、うとうと、一人が寝ると、一人も眠った。貴婦人は
神通川の方を裾で、お綾の方は立山の方を枕で、互違いに、つい肱枕をしたんですね。 ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
古い名かどうか知らぬが、船津が同時に神岡なら、これを船山と解して悪くもなかろう。
神通川をさかのぼって船津で船をのりすてて乗鞍へ登った。天ツ船は神話では山上へ到着....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
し、近年は五色原の方まで分け入らなければ、一日に一貫目とは釣れないようになった。
神通川の上流は、裏飛騨へ入って宮川という。高山から飛越国境の蟹寺までの間、二十里....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
城郡坂上村巣の内へ、鮎釣りの旅に赴いたことがある。この村の地先は、越中国を流れる
神通川の上流である宮川の奔湍が、南から北へ向かって走っていて、昔から一尺に余る大....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
うど、私がかつて世に紹介したことのある飛越国境に近いおわら節が有名な八尾町の奥、
神通川の支流室牧川の鮎に似て、良質の岩石から湧く麗水に育ったかを思わせた。だが、....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
いのである。 遠く加賀の白山の裏川から源を発する射水川、越中立山の西北から出る
神通川も共に、日本海へ注ぐのではあるが、上の保、吉田、板取、揖斐の各支流を集め、....
「水の遍路」より 著者:佐藤垢石
た。美濃へも、表飛騨へも鮎釣りの旅をした。殊に、裏飛騨の釣り旅は感銘が深かった。
神通川は、飛騨国境の蟹寺で東の高平川と、西の宮川とに分かれるが、宮川の鮎は日本で....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
今から十七八年以前の昔話と御承知あれ。 北国をめぐる旅人が、小百合火の夜燃ゆる
神通川を後に、二人輓きの人車に揺られつつ富山の町を出て、竹藪の多い村里に白粉臭い....