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神領
「神領〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
神領の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
準勅祭社、(3)皇室の御崇敬ありし神社(行幸、御幸、奉幣、祈願、殿社造営、神封、
神領、神宝等の寄進ありし類)、(4)武門、武将、国造、国司、藩主、領主の崇敬あり....
「厳島合戦」より 著者:菊池寛
頭元就、正頼と一味し、当城へも加勢を入れ候。加勢の大将は某なり、元就自身は、芸州
神領|表へ討出で、桜尾、銀山の古城を尽く攻落して、やがて山口へ攻入るべきの状、御....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
友はこれから隠ヶ岡というのへ引っぱられ、お仕置に会うのであります。 宇治山田の
神領では血を見ることを忌《い》むから、刑罰の人を殺すには刃《やいば》を用いないで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
そこで、極力陳弁を試みたけれども、ついに顧みられなかった。そうしていったん宇治の
神領に於て、血を見ざる死刑に処せられてしまった身なのである。
それがはからず、....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
また、指《さす》ヶ|谷《や》町にある白山《はくさん》神社、これは小石川の総鎮守で
神領三十石、神主|由井氏《ゆいし》奉祀《ほうし》す。祭るところの神は、加賀《かが....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
線と、石城神社の旧境内とがほぼ一致しているらしいことだ。石城神社には中世以後時々
神領の寄附があって、境内がだんだん増してはいるが、なお往々本誌巻頭挿入の神護寺旧....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
という書によれば、その昔、この伊勢地方には、仁木義長という弓矢の大馬鹿者がいて、
神領三郡に打ち入って、ここを占領し、五十鈴川の魚を漁って食らったりし、神路山へ鷹....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
社家だの、土産物屋だの、参詣茶屋だの、門前町があるし――まばらに散ってはいるが、
神領百姓の家数も七十戸からあるという。 「ア。大太鼓が鳴った」 ゆうべから、武....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
住み、王朝藤原氏が盛んなころにできた大山寺、三輪明神、修験の大道場などを背景に、
神領の領家として富んできた一族。 海幸、山幸にはめぐまれ、日野川に産する砂鉄は....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
市近郊の遠江の蒲村とはちがいます。よく混同されますが、三河の蒲形(蒲郡)は、熊野
神領だったので、土地の史料には欠けているかもしれませんが、熊野史の方に見られるの....