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祟り目
「祟り目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祟り目の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浚渫船」より 著者:葉山嘉樹
こね》ででもあるかのように、そいつは痛かった。 ――横痃かも知れねえ。弱り目に
祟り目だ。悪い時ゃ何もかも悪いんだ。どうなったって構やしない。―― 「その代りな....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
電気に相当参っているところへ、あの硝子の裂け目へつっかかったんで、二重の弱り目に
祟り目で、沼の中へ落ちこんだまま、匍い上りも飛び上りも出来なくなったんですよ。つ....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
鍔の涙。ここで甘い涙と申しますのは。――結膜炎だか、のぼせ目だか、何しろ弱り目に
祟り目でしょう。左の目が真紅になって、渋くって、辛くって困りました時、お雪さんが....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
て、栞の胸にもたれている。 「父には以前から、股に刀傷がございましたが、弱り目に
祟り目とでも申しましょうか、乱心しますと一緒に、悪化くなり、とうとう躄者に……」....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
代の権太楼夫人が、戦後、離婚して家庭裁判まで起こし世間を騒がせた女性で、弱り目に
祟り目で相前後して権太楼君は記憶喪失症になって病床にあること多年だったが、昨秋か....