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「祥月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祥月の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
の光も次第に弱くなり始めた。二人は苦しい焦燥の中に、三年以前返り打に遇った左近の祥月命日《しょうつきめいにち》を迎えた。喜三郎はその夜《よ》、近くにある祥光院《....
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
新五郎も夢の覚めた様になりましたが、是が丁度三年目の十一月二十日、お園の三回忌の祥月命日《しょうつきめいにち》に、遂に新五郎が縄目に掛って南の御役宅へ引かれると....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
をすぎた丑満《うしみつ》どきに近い刻限のことです。あたかも、その日は右門の先代の祥月命日に当たりましたので、夕がたかけて小石川の伝通院へ墓参におもむき、そこの院....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
三人と気違いと、よそから飛び込んできた疑問の女と、人物は五人しか現われないのに、祥月命日が同月同日の新しい位牌が二つあって、その前にけっこうな水晶の数珠があると....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
討死をしました。それが五月十五日、丁度彼の紙屋の夫婦を斬った日で、しかも七回忌の祥月命日にあたっていたと云うのも不思議です。 もう一つ変っているのは、藤崎さん....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
惨事が、吾輩の責任感を刺戟したからでもなければ、又は、この日が偶然に、斎藤先生の祥月命日に当っていたために、一種の天意とか、無常とかを観じたからでもない。正直な....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
山へ出て、白山を流して御殿坂を下り、小石川極楽水自証院の和尚に逢って、丁度親父の祥月命日、聊か志を出して、何うかお経を上げて下さいと云う。和尚も巡礼の身上で聊か....
夢のお七」より 著者:岡本綺堂
はあき屋敷になっていたので、もう帰るべき家もなかった。 五月二日は治三郎の父の祥月命日である。この時節、もちろん仏事などを営んでいるべきではないが、せめてはこ....
小説 円朝」より 著者:正岡容
でもあるかのように、堪らなく何か気が咎められた。 三遊派の元祖、則ち初代圓生の祥月命日は三月二十一日。 だからちょうど去年の今月今日、則ち五月の月は変れど日....
随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
(本名を本間弥太郎といったので、人呼んで弥太ッ平馬楽)の二十八回忌。一月十六日の祥月命日をお彼岸の今日に延ばして、私は師、吉井勇先生の代参に今年で七年、月詣りを....
小説 円朝 あとがき」より 著者:正岡容
を仕上げ、谷中全生庵なる圓朝の墓へ御礼詣りにいったとき、たまたまそれが八月十一日祥月命日で、本堂からは圓朝の名跡を預かっていられる大根河岸三周さん(藤浦富太郎氏....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
ましたが彼が発見されるまでは失踪の日を命日とすることに定めたのです。 三年目の祥月命日、即ちこの遺書を認める前日私は信託へまいり、寝観音を開いて見ました。私の....