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祭事
「祭事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祭事の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「クララの出家」より 著者:有島武郎
に齎らされたものだ。僧正の好意と共に受けおさめるがいい」 クララが知らない中に
祭事は進んで、最後の儀式即ち参詣の処女に僧正手ずから月桂樹を渡して、救世主の入城....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
新道、南飴屋町、綿屋町等にも、京、大阪、伊勢等より遊女多く入り込み、随って各種の
祭事此時より盛んなり」 「とみに城下は歌吹海となり、諸人昼夜の別無く芝居桟敷へ野....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
と思うと急に復た下って来る。五六十人の野次馬は狂するごとく叫び廻る。多勢の巡査や
祭事掛は駈足で一緒に附いて歩いた。丁度夕飯時で、見物は彼方是方へ散じたが、御輿の....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
のような栄達、名聞を求めず。一意、旧藩主の恩顧と、永年奉仕して来た福岡市内各社の
祭事能に関する責務を忘れず、一身を奉じつくして世を終った。 風雲に際会して一時....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
みをした者が手を触るればたちまちに音を立てる」 陳は下役の者どもを率いて荘重な
祭事をおこなった。それが済んで、鐘のまわりに帷を垂れさせた。彼はひそかに命じて、....
「処女作より結婚まで」より 著者:宮本百合子
上には何も現わさない場合でも、準備として、その土地、年代、土地の風俗、特別に行う
祭事などを研究しなければなりません。けれども、その位の努力は誰でも払うものだとき....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の二月コマ村を訪問しようとしたことがあったのである。 なぜなら、私はこの神社の
祭事は必ず正月十五日にあるだろうと信じていたからだ。道祖神系統の
祭事はたいがい十....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
と家達公 明治になってからも徳川家の当主は、歴代の命日には自ら芝の霊廟へ詣でて
祭事を営むか代参を差し向けている。 そこで、十五代様在世中は時々十六代家達公と....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
はいられない。毎日の天候気温、出入客来、他出等、尋常日記に載すべき事項のほかに、
祭事、仏事、音物、到来品、買物、近親交友間の消息、来客の用談世間咄、出入商人職人....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ということを確かに信じて居るです。その存在物を信ずる上においては、種々の間違った
祭事や儀式等があるけれども、それは小さな宝玉の周囲にある岩のようなもので、その本....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、諸侯の陣へ、使いを派して、参列を求めた。 いと粗末ではあったが、形ばかりの
祭事を行って後、諸侯は連れ立って、今は面影もなくなり果てた禁門の遠方此方を、感慨....
「三国志」より 著者:吉川英治
の居城に、歳暮や歳旦を迎えているまも、一日とて孔明を思わぬ日のない玄徳は、立春の
祭事がすむと、卜者に命じて吉日をえらばせ、三日の潔斎をして身をきよめた。 そし....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
あった。そうしてその期間はいっさいの音曲を禁じていた。すなわち災害を避けるための
祭事であったことは察せられるが、さて何故にこれに眠流しの名があるのか。この土地の....