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「祭司〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

祭司の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
記録の語る所によると、クリストは、「物に狂うたような群集の中を」、パリサイの徒と祭司《さいし》とに守られながら、十字架《くるす》を背にした百姓の後について、よろ....
駈込み訴え」より 著者:太宰治
来ぬということを此の頃そろそろ知り始めた様子ゆえ、あまりボロの出ぬうちに、わざと祭司長に捕えられ、この世からおさらばしたくなって来たのでありましょう。私は、それ....
ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
りましょうが、私たちの派のまあ長老です、ビジテリアン月報の主筆で、今度の大祭では祭司長になった人であります。そこで、私たちは、俄《にわ》かに元気がついて、まるで....
日輪」より 著者:横光利一
が流れた星のように消えて行った。彼のこの憂鬱に最も愁傷した者は、彼を愛する叔父の祭司の宿禰と、香取を愛する兵部の宿禰の二人であった。ある日、祭司の宿禰は、長羅の....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
ダヤ人等は、政治的にはローマ総督と分封王との支配下にあり、宗教的にはエルサレムの祭司の支配下にあって、幾重もの苛税の下に呻吟していた。そして彼等の日常生活は、厳....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、ディドローはそれらの情愛をとらえんとて手を伸ばし、デュルフェーはそれにゴールの祭司をささえしめた。 昼食の後に四組みの男女は、当時王の花壇と呼ばれていた所に....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
であって、そのために一院長の最長年限は九年となるのである。 彼女らは決して男の祭司の姿を見ない。男の祭司はいつも、七尺の高さに張られてるセルの幕で隠されている....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ささい》な点まですべて知っていた。青年には珍しい司教的なまた戦士的な性質だった。祭司であり、戦士であった。直接の見地から見れば、民主主義の兵士であり、同時代の機....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。「よろしい。汝の救い主を引き渡せ。それからポンテオ・ピラト(訳者注 キリストを祭司の長等に引き渡せしユダヤの太守)の盥《たらい》を取り寄せて汝の手を洗うがいい....
処女の木とアブ・サルガ」より 著者:野上豊一郎
どの容色の持主だった。彼女にはアリストブルスと呼ぶ弟があり、美貌の少年で、殿堂の祭司で、何よりも血統が人民の信頼を集め、嫉妬ぶかいヘロデにとっては目の上の瘤だっ....
レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
に片膝を立てて鳩を持っているヨセフ、その前に立って右手を伸ばして祝福を与えている祭司の後姿、その他のラビたちは、従属的人物である。画面の右下のベンチに掛けてその....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
あった。 「大丈夫だから先へ行こうよ」 この郷の長であると共に、この郷の神殿の祭司である、白河戸将監の一人娘の、小枝というのがこの乙女であったが、そう云うと侍....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
焼き殺そうと致しました、見るに見かねてこの私が命乞いを致したのでございます。私は祭司でござります。神の御旨はこの私が誰よりも一番存じております。神は助けよと申さ....
銀三十枚」より 著者:国枝史郎
「解らないのかい。驚いたなあ」 「あら解ってよ。お入んなさい」 彼女の情夫、祭司の長、カヤパが寝室へ入って来た。 「これはこれは」と彼は云った。 「銀の洪水....
三国志」より 著者:吉川英治
具を運ばせ、孔明は沐浴して後、内に入って、清掃を取り、壇をしつらえた。一切の事、祭司を用いず、やがて北斗を祭る秘室のうちに、帳を垂れて閉じ籠った。 孔明は食を....