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祭日
「祭日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
祭日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
った絵島丸《えじままる》もまじっていた。まっさおに澄みわたった海に対してきょうの
祭日を祝賀するために檣《マスト》から檣にかけわたされた小旌《こばた》がおもちゃの....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
一 四月の日曜と
祭日、二日つづきの休暇を利用して、わたしは友達と二人連れで川越の喜多院の桜を見物....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
ララは家を出た。コルソの通りには織るように人が群れていた。春の日は麗かに輝いて、
祭日の人心を更らに浮き立たした。男も女も僧侶もクララを振りかえって見た。「光りの....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。それは一面の広い草原で、練兵中は通行を禁止されることもあったが、朝夕または日曜
祭日には自由に通行を許された。しかも草刈りが十分に行き届かなかったとみえて、夏か....
「超人間X号」より 著者:海野十三
谷博士 さて、ある日のこと。 ある日といっても、それは、日曜日の次の月曜日が
祭日《さいじつ》で、土曜日の午後から数えると、二日半の休みがとれる日の、その日曜....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
階上を貨物列車が爽やかな息を吐きながらしず/\パッシイ街の方へ越えて行く。昨日の
祭日の粗野な賑わいを追っ払ったあとから本然の姿を現わして優雅に返った巴里の空のと....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ば、未発達な悪霊どもが、洪水の如くそこから浸入する虞がある。 問『然らば国家の大
祭日、国民的記念日等も有害か?』
祭日の悪用――必ずしも有害とは言わぬ。すべて....
「真夏の夢」より 著者:有島武郎
な黒い髪、しかして罌粟のような赤い毛の帽子をかぶっていました。奥さんは聖ヨハネの
祭日にむすめに着せようとして、美しい前掛けを縫っていました。むすめはお母さんの足....
「停車場の少女」より 著者:岡本綺堂
うちに、空はいよいよ明るくなりまして、春の日が一面にさし込んで来ました。日曜でも
祭日でもないのに、きょうは発車を待合せている人が大勢ありまして、狭い待合室はいっ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
間の風俗、儀式のごときは、多くはかくのごとき意味より起因せり。葬式、婚礼、祝日、
祭日に用うる衣服、飲食、引っ越し、家作に時日を選び方角を定むる等、多少みな連想に....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
生の職務は学堂庶務会計一切の事宜を弁理するにありと支那流にては申す職掌ゆゑ日曜も
祭日も滅茶苦茶に忙がしく、一昨夜なども徹夜していはゆる事宜を弁理候始末ほとほと閉....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
日朝夕二回礼拝を行うも、平日は読経のみにて説教なし。説教あるは日曜朝夕とその他の
祭日に限る。非国教宗は日曜朝夕および
祭日のほかは礼拝を行わず、木曜に行うものあれ....
「西航日録」より 著者:井上円了
ついて英京ロンドンに入った。) 四月十日はグッド・フライデーと称し、ヤソ教の大
祭日なり。十二日はイースターと称し、ヤソ昇天日なり。ロンドンにては十日より十三日....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
に電車に駕して市内を巡見し、公園に佇立して楽隊の奏楽を聞く。当日はイースターの大
祭日なれば、園内の群集一方ならず、その人数、万余に及ぶ。これより杉村氏の好意によ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ため二日も三日も自分の仕事を放棄するようでは、もはや塹壕戦ではありません。日曜も
祭日も時には、犠牲にしなければならないでしょう。ですから、慰安なり休養なりは、そ....