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「禁制〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禁制の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
上へ載せて見せた。 麻利耶観音と称するのは、切支丹宗門《きりしたんしゅうもん》禁制時代の天主教徒《てんしゅきょうと》が、屡《しばしば》聖母《せいぼ》麻利耶の代....
婦系図」より 著者:泉鏡花
さねえ、と云うから、私は引背負って、一度内へ帰ったがね、何だって、お前さん、女人禁制で、蔦ちゃんに、采を掉せねえで、城を明渡すんだから、煩かしいや。長火鉢の引出....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
置に関するコペルニクス、ケプラー及びガリレオの著書は最高神聖の法門の権威によって禁制され、それが実に一八三五年までつづいたのである。 ガリレオはその著書の中で....
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
なく語らうのである。 七十ばかりな主の翁は若き男女のために、自分がこの地を銃猟禁制地に許可を得し事柄や、池の歴史、さては鴨猟の事など話し聞かせた。その中には面....
鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
うのよ。そこに大きなお寺があるの。そこは蓮照寺という尼寺なのよ。そこは女人の外は禁制なんだけれど、裏門から忍びこんでごらんなさい。そして鐘つき堂のある丘をのぼる....
天守物語」より 著者:泉鏡花
間同志に殺されましては、おなじ人間、断念められない。貴女のお手に掛ります。――御禁制を破りました、御約束を背きました、その罪に伏します。速に生命をお取り下された....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
、そんなことを云う貴下は、身体が弱いのです。当分外へは出てはなりません、と外出|禁制。 以前は、その形で、正真正銘の熊の胆、と海を渡って売りに来たものがあるそ....
南地心中」より 著者:泉鏡花
ために、貴方ね、舞の師匠から、その道成寺、葵の上などという執着の深いものは、立方禁制と言渡されて、破門だけは免れたッて、奥行きのある婦ですが……金子の力で、旦那....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
の観賞に相斉しい。で、いずれの方面からも許されて、その旦那の紳士ばかりは、猟期、禁制の、時と、場所を問わず、学問のためとして、任意に、得意の猟銃の打金をカチンと....
星女郎」より 著者:泉鏡花
た旅人が一人。 ああ、犠牲は代った。 扶け起こすと、心なき旅人かな。朝がけに禁制の峠を越したのであった。峰では何事もなかったが、坂で、躓いて転んだはずみに、....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
そろそろ天狗界に近いので、一|帯の空気が自ずと異って来たのじゃ。大体天狗界は女人禁制の場所であるから汝にはあまり気持が宜しくあるまい……。』 『よもや天狗さんが....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
活権擁護のための組合は別である)。 それが自分の意志の弱さから、つい、うつかり禁制を破つてはいつも後悔する羽目に陥つている。今度のこともそのくり返しの一つにす....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
り、悪事をはたらくものを絶えず脅やかしていた。一方、彼の前の机の上にはさまざまな禁制品や御法度の武器が、なまけものの腕白小僧からとりあげられて置いてあった。かじ....
三枚続」より 著者:泉鏡花
、二三度聞いたよ、可哀相だわ、おもしろくはないよ。」 「さてと、困ったな、喧嘩が禁制となって酔払いがお気に入らずとあっては、前座種切れだ。」 と吸いつけ、 「....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
金かまたは一カ月の禁錮に処することを掲示してあるが、甲板上にタンツバを吐くことの禁制がないためにタンをはき散らす。その下に子供が寝たり、コロゲたりしておるのには....