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禅堂
「禅堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禅堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜の靴」より 著者:横光利一
ある会合と分った。 清酒が温まる程度に出て、刺身、いくら、鳥雑煮、しるこ、等、
禅堂の曇らぬ美しい椀と箸の食事となって、切り口を揃えた菜の青いひたし物が雪の夜の....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
くりとも動かなかった。かれは、椅子にこそ腰をおろしていたが、その姿勢は、あたかも
禅堂に足を組み、感覚の世界を遠くはなれて、自分の心の底に沈潜している修道者を思わ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は、ぼつぼつ、拡まりかけていたのである。禅僧の手で漢土から渡来した始めのころは、
禅堂や貴人のあいだに、養生薬のように、そっと愛飲されていたにすぎなかったが、近ご....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
たちが勝手に、 道誉寺 とよんでいる佐々木道誉のぼだい寺である。 臨済の一
禅堂で、婆娑羅大名の道誉が晩年住んだ所だが、元より昔の宏大さはない。平常は京都博....