福利[語句情報] » 福利

「福利〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

福利の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
闘争」より 著者:小酒井不木
ばぬことを君は認めるであろう」 「認めます」 「そうして、科学なるものが、人間の福利を増進するものである以上、科学的天才の仕事が非人道的であっても、君はそれを許....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
危険性を含んでいる。科学知識も同様である。しかし科学は全体として見れば人間一般の福利を増進するつもりで進んで来た。もちろん現在ではかえって科学の進んだために前よ....
北氷洋の氷の割れる音」より 著者:寺田寅彦
北氷洋に中央アジアに、また太平洋に成層圏に科学的触手を延ばして一方では世界人類の福利のために貢献すると同時に、他方ではまた他の科学国と対等の力をもって科学的な競....
火薬船」より 著者:海野十三
と、警部モロは、わざとにやりと笑顔をつくり「だが、船長となった以上は、船員の厚生福利をかんがえてやらねばなりませんでねえ。まるで牛馬か人造人間のように、部下を使....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
ロレタリア的進歩性はこの大衆にとって果して大衆的進歩性であるかどうか、即ち大衆の福利の増進と云ったようなものと夫は本当に一致するのかどうか、という疑問を大衆の常....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
、産業や技術からは積極的に絶縁さえしようと希望している。産業や技術は、物質文明や福利厚生の根柢にはなるが、恰もそういう実際生活の利害からこそ哲学は超越しなければ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
説明によると、実は、割合具体的だ。国民体位の向上、各種社会保険制度の確立、勤労者福利の助長奨励、労働力の維持増進、によって国民生活の安定を期そうというのだ。真中....
学生と教養」より 著者:倉田百三
情と自我価値感情とは対立する。人間には自敬の感情がある。この敬の意識は物の価値、福利とは全く次元を異にする。倫理はこの人格価値感情を究竟の目的とすべきである。物....
学生と生活」より 著者:倉田百三
は、このことは人生一般の事象を見る目の純真性を曇らすのだ。快楽の独立性は必ず物的福利を、そして世間的権力を連想せしめずにはおかぬ。人間がそうした見方を持つにいた....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
たと同じく、よく他の民族を同化融合せしめて、ことごとくこれを抱容し、相ともにその福利を増進せんとするの、寛大なる度量を有している。これは我が古伝説及び歴史の教う....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
国家の軍隊も、警察も、殆どその用をなさなくなる。地方官は私慾をのみ考えて、人民の福利などは一向眼中に無い。この様な場合に虐げられた民衆は、郷里にいたたまらずして....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
わず、いかなる仁君ありて法律を設くるも、貧富貴賤の人をして、ことごとく同等同量の福利を得せしむることあたわず、必ずや一方に満足するものあれば、他方に満足せざるも....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
に 宝も、金銀も、札も有り余って来ます。 帝 いや。己の国はお蔭で大した福利を得た。 出来る事なら、功に譲らぬ賞が遣りたい。 領内の地の底はお前方に任せ....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
一体、これらの経は、直接個人の幸福に関係するというよりは、むしろ天下国家の安寧福利に関係ある経であります。非常に教義の範囲の大きい経であります。それらを講誦せ....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
法を無視したことであるのみならず、これを広く人道の上からいっても、また国家社会の福利の上から考えても、到底許すべからざる罪悪であると申さねばなりません。 こん....