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「福山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

福山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
二十八日の夙《はや》くに出港せしが、浪風あらく雲乱れて、後には雨さえ加わりたり。福山すなわち松前《まつまえ》と往時《むかし》は云《い》いし城下に暫時《ざんじ》碇....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
身を立つる好機至れりとして、遊説の役を買って出たのである。八月末、平壌の城北|乾福山の麓に小西行長と会見した。何故行長が明の使と会見したかと云うと、行長は既に日....
暗号の役割」より 著者:海野十三
が切れ切れにとびこむ…… 水鉛鉱のすばらしい鉱山が見つかった。 その仮称お多福山の場所は秘密だ。 おぬしだけが知っているんだ。 とんでもない。 金山源....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
――や、あの時にそっくりだ。そうだ、しかも八月極暑よ。去んぬる年、一葉女史を、福山町の魔窟に訪ねたと同じ雑誌社の用向きで、中洲の住居を音信れた事がある。府会議....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことに気の毒、笑止の限りだ 松山ふんぱつ、感心感心 早くに加勢にやるのがよかろう福山どうした、銘酒を飲み過ぎ 酔ってはならない 砲術開いて先手を勤めろ 井伊や高....
樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
賀と懇意になった後《のち》、直に彼女の一家は本郷へ引移った。荒物店を譲って、丸山福山町の阿部家の山添いで、池にそうた小家へ移った。其処は「守喜《もりき》」という....
白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
福山といえば北京でも有数な富者でありました。彼が所有してる店舗のなかで、自慢なも....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
私は心にこう誓っていた。ところがそれから十日たたぬうちに「御所」のグランドで福山中学と尾道商業との野球の試合があった。 スポーツ好きの安子に誘われて、私は....
実践について」より 著者:中井正一
実践なるものはそれを強いて、かつその手を決してゆるめるものではない。三原、尾道、福山、府中と、自動車をもつことのできない私はトボトボとスケジュールを辿って行った....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
日帰る」と打電して帰りました。それで一日のびました。同じ一日過ごすなら糸崎よりも福山に行こうといって福山に参りました。翌朝今朝はどうしても帰れといってまた電報を....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
くなったので、今度の興行には思わしい役も付かなかった。一番目で宗盛と俊寛、中幕で福山のかつぎというような比較的軽い役々をつとめるはずで、番附面にもそれだけの役名....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
い》せんべいの店先《みせさき》(第七図)に花菱《はなびし》の看板人目を引き、名代福山《なだいふくやま》の蕎麦《そば》(中巻第一図)さては「菊蝶《きくちょう》の紋....
志士と経済」より 著者:服部之総
り、鉛銅などで支払って引取ってある。右又兵衛儀は自分で硝石を持ってはおらず、備後福山の大町人片山某から買付けているのだが、この片山某の妻の兄にあたる備中連島三宅....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
徳二年七月に、備後地方のエタと茶筅との間に於いて、支配権限の争いが起った。そこで福山のエタ頭三吉村関助・九郎助の二人が領主の命により、京都へ上って、従来の振合い....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
六月維新政府はついにキリシタン中の重だった者百十四名を捕らえ、これを萩、津和野、福山に流しました。それでも浦上に残った信者は相変わらず信仰を守っていました。こえ....