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禦ぐ
「禦ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禦ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
ども其の文章|亦おのずから佳、前人評して曰く、醇※、沛乎として余有り、勃乎として
禦ぐ莫しと。又曰く、醇深雄邁と。其の一大文豪たる、世もとより定評あり、動かす可か....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
来るのを懼れて、戸を閉じ夜を守ったも事実であろう。柊は刺で、トベラは臭気で悪霊を
禦ぐは分りやすいが、笊《ざる》を何故用いるか。種彦《たねひこ》の『用捨箱《ようし....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
本草集解』に、松脂《まつやに》を掠《かす》め沙泥に曳《ひ》き、身に塗りて以て矢を
禦ぐというこれなり。一条兼良《いちじょうかねら》公の『秋の寝覚《ねざめ》』下にも....
「翩翩」より 著者:田中貢太郎
寒くなり、霜がおりて木の棄が落ちてしまった。翩翩はそこで落葉を拾いあつめて寒さを
禦ぐ用意をしたが、羅が寒そうに体をすくめているのを見ると、※を持って洞穴の口を飛....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
でいる。 茱萸をグミだと誤解している人達は、早速に昨非を改めて、人の嗤い笑うを
禦ぐべきのみならず、よろしくその真実を把握して知識を刷新すべきだ。 前に書いた....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
すると大分に温度が出て参りました。
一体油を塗るということは外界の空気の侵入を
禦ぐと同時に体温を保つ効能があるようです。殊にこの丁子油は体温を保つ目的をもって....