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禳
「禳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禳の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
きは、まことに言うに足らぬものである。それでさえ支那でも他の邦でも、それに病災を
禳い除く力があると信じたり、あるいはまたこれを演繹して未来を知ることを得るとした....
「青蛙神」より 著者:田中貢太郎
は一様でなかったが、その家に悪いしらせがあると、人びとはひどく恐れて、牲を供えて
禳うた。神が喜んでうけいれてくれると、その不思議がなくなるのであった。 楚に薛....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
査さんの細君が赤痢になったと云う評判が立つ。鉦や太鼓で念仏唱えてねりあるき、厄病
禳いする村もある。
其様な騒ぎも何時しか下火になって、暑い/\と云う下から、あ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
礼に練り出す八岐大蛇《やまたのおろち》が本《もと》人間の兇敵と記憶されず、災疫を
禳《はら》い除くと信ぜらるるに同じ。また天文に竜宿《ドラコ》なるは、その形蛇に似....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
極めて謹慎し斎戒してその夜を守りしなるべけれど、追々は徹夜大浮れに宴遊して邪気を
禳《はら》うとしたらしく、甚だしきはその混雑中に崩れさせたまえる方さえもある。け....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
いきょう》、桃梗《とうこう》を設け、鶏を宮および百司の門に磔《たく》し以て悪気を
禳《はら》う。『襄元新語』に曰く、正朝に、県官、羊を殺してその頭を門に懸け、また....
「三国志」より 著者:吉川英治
りを知ったわけだ。いたずらに病に負けていうのではない」 「丞相、それならば何故、
禳をなさらないのですか。古くからそういう時には、星を祭り天を祷る
禳の法があるでは....