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禿げちょろ
「禿げちょろ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禿げちょろの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
。 『久し振りだ。丁度いいところだから一杯飲め。まずその肴を抓め』という。見ると
禿げちょろけた椀の蓋に手前が川で掴んで来たらしい一|寸ぐらいの小蝦が二匹乗っかっ....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
むくむくと擡げるようにして、耳に通って来る、対岸の山を仰ぐと、斜めに截っ立った、
禿げちょろの「截ぎ」の傍には唐松の林が、しょんぼりと黒く塊まっている。 山の宿....
「ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
ろのを仕立直したスカートをつけたお下髪の女の子そのほかが草原で遊んでいる。草原は
禿げちょろけだ。短い草が生え、ところどころ地面が出ている。賃貸し椅子はない。人間....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
よ、ジョー。」 が、二人の仲間にも侠気があって、仲々そうはさせて置かなかった。
禿げちょろの黒の服を着けた男が真先駆けに砦の裂目を攀じ登って、自分の分捕品を持ち....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
黒襟の美しい女たちが、どうかすると桟敷に来ていた。――はばかりへ立つ通りみちに、
禿げちょろけた鏡が懸かって、「一奴、紋弥、小南」などと、当時でさえもすでに古びた....