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私服
「私服〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
私服の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
や電熱器をはじめ、館内に在るありとあらゆるものが厳重な検査をせられたのち、内外に
私服警官隊の網をつくり、それこそ一匹の蟻のぬけ出る道もない迄に、警戒せられたので....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、それとなく、厳重な警戒をしている有様であった。 戸波研究所を立出でた青年は、
私服憲兵との間に、話がついていたのでもあろうか、別に咎められる風もなかった。彼は....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
剖に送られる亜太郎の屍体と一緒に、津田白亭と川口不二は葬儀、その他の準備のために
私服警官付添の上で上京し、一方弁護士の大月対次は岳陰荘に踏み留まって、金剛蜻治を....
「三狂人」より 著者:大阪圭吉
家から例のせつなげなソプラノを唄い出したのだ。それを聞きつけた気の利いた用心深い
私服巡査の一人が、近寄ってバチバチと手を拍いた。すると「歌姫」は瞬間唄い止んで、....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
|鎧扉になっていた。玄関は礼拝堂の左手にあって、もしその打戸環のついた大扉の際に
私服さえ見なかったならば、恐らく法水の夢のような考証癖は、いつまでも醒めなかった....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
のでも、すぐにそれを僕と気のついたものはなかったくらいだ。 船の中に四、五人の
私服がはいりこんで、あちこちとうろうろしたり、僕が乗った二等の喫煙室に坐りこんだ....
「金属人間」より 著者:海野十三
わさないのだ)。前日より、いささか考えるところがあって、ひそかにこの邸のまわりに
私服警官数名を配置し、博士の行動を監視させておいた。ところが、かれら監視当直の者....
「超人間X号」より 著者:海野十三
は今回の事件のために命令をうけて、この研究所を監視している山形《やまがた》警部の
私服姿《しふくすがた》であった。 「あの男を連れてこよう。すぐ手近に見つかったの....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
げると承知しないぞ」 仏は、むっとして、うしろを振り向いた。胸に徽章を輝かした
私服警官が立っていた。 アンは、綱でしばられたまま手首をつと動かして、仏の服を....
「東京要塞」より 著者:海野十三
て、厳重な非常警戒網が布かれた。 しかし制服の警官はたった二人だけ、あとはみな
私服の刑事ばかりが十四、五人。寝鎮った家の軒端や、締め忘れた露次に身をひそめて、....
「香水紳士」より 著者:大阪圭吉
な活動をしはじめた。 小田原から伊東に至る十一の停車場の出口には、鋭い眼をした
私服のお巡りさんたちが、眼でない、鼻をヒクヒクさせながら、まるで旅客のような恪好....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
今日にかけて非常に気温が低いので、障子の間は真冬のように隙がなかった。 二人の
私服に挾まれて、画室衣の青年が黙然と莨を喫らしている。――それが厨川朔郎だった。....
「鴛鴦鏡」より 著者:岡本綺堂
ずくまるように俯向いて、凍った雪を掻いているらしい。獣ではない、確かに人である。
私服を着ているが、わたしも警察官であるから、進み寄って声をかけた。 「おい。そこ....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
……」 となおもヴィデが、奇異な比喩めいた言葉を云いつづけようとした時、一人の
私服が、詳細な屍体検案書を手に入って来た。 ところが、それによって、この事件の....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
投げたり、竹槍で無茶苦茶についてまわる。私はこれはヤラレたと覚悟したが、その時、
私服の警官が入ってきて『君たちの生命は保障できないから、警察まできてくれ』という....