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「私立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

私立の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
を物色する余裕がなかったからの窮策《きゅうさく》であろう。自分の中学は、当時ある私立中学で英語の教師を勤めていた、毛利《もうり》先生と云う老人に、今まで安達先生....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
ございます。年齢は三十五歳、職業は東京帝国文科大学哲学科卒業後、引続き今日まで、私立――大学の倫理及英語の教師を致して居ります。妻ふさ子は、丁度四年以前に、私と....
或る女」より 著者:有島武郎
めいていた。その声に応じて、デッキまではのぼって来ない壮士|体《てい》の政客や某私立政治学校の生徒が一斉《いっせい》に万歳を繰り返した。デッキの上の外国船客は物....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
の方は、裁縫を教えたんですっさ、才ちゃんなんかの若い時分、お弟子よ。 あとで、私立の小学校になって、内の梅次さんも、子供の内は上ってたんですさ。お母さんの方は....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
エレベーター坑道の底部に開いているものは、エレベーター故障事件に発して、炯眼なる私立探偵|帆村荘六に感付かれたが、軍部は逸早くそれを識ると、数十万円を投じたその....
地獄街道」より 著者:海野十三
うに歩けなかった。そして辻永の姿を見失ってしまった。 私は探偵小説家だ。辻永は私立探偵だった。 だから二人は知り合ってから、まだ一年と経たないのに十年来の知....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
と思ってるんだネ、ジュリアさん。僕たちは、ちっとも怪しかないよ。僕たちはこれでも私立探偵なんだよ。知っているでしょ、いま帝都に名の高い覆面探偵の青竜王ていうのを....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
名士、学者が起ったり仆れたりしたか解らぬ。二十五年前には大外交家小村侯爵はタシカ私立法律学校の貧乏講師であった。英雄広瀬中佐はまだ兵学校の寄宿生であった。 二....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
に、細い黒縁《くろぶち》の眼鏡《めがね》をかけ、脣が横に長いのを特徴の、有名なる私立探偵|帆村荘六《ほむらそうろく》だった。一頃から思えば、この探偵も深刻にふけ....
金属人間」より 著者:海野十三
、この事件の捜査をこれまでどおり検察当局の手でつづけるとともに、それと平行して、私立探偵の蜂矢十六《はちやじゅうろく》に捜査を依頼したのであった。 私立探偵蜂....
鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
さんじゃありませんか」 帆村というのは、東京丸の内に事務所を持っている、有名な私立探偵|帆村荘六のことであった。彼は、理学博士という学位を持っている風変りな学....
黒百合」より 著者:泉鏡花
れだから母親は本当にしないのだと、隣近所では切歯をしてもどかしがった。 学校は私立だったが、先生はまたなく滝太郎を可愛がって、一度同級の者と掴合をして遁げて帰....
」より 著者:犬田卯
る。くわしく言えば、津本村長再選後間もない頃のことであったのだ。この青年は、さる私立大学を中途でやめて軍務に服し、少尉に任官して家へかえり結婚したが、当時、親父....
三枚続」より 著者:泉鏡花
茂った葉柳の下に、おかめ煎餅と見事な看板を出した小さな角店を曲って、突当の煉瓦の私立学校と背合せになっている紋床の親方、名を紋三郎といって大の怠惰者、若い女房が....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
て日本大学の組織を開かんと欲するなり。わが国には一帝国大学あり、そのほか一、二の私立大学を経画するものあるも、みなその組織は西洋に倣い、その学科は西洋にとり、そ....