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「私立学校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

私立学校の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あらくれ」より 著者:徳田秋声
た。青柳と云うその男は、その町の開業医として可也《かなり》に顔が売れていたが、或私立学校を卒業したというその弟をも、お島はちょいちょい見かけて知っていた。 気....
岩石の間」より 著者:島崎藤村
桜井先生は高瀬を連れて、新開の崖の道を下りた。先生がまだ男のさかりの頃、東京の私立学校で英語の教師をした時分、教えた生徒の一人が高瀬だった。その後、先生が高輪....
ふもれすく」より 著者:辻潤
なつまらぬ話はあまりやりたくないのだ。 高々三十や四十の安月給をもらって貧弱な私立学校の教師をやっておふくろと妹とを養っていた僕は、学校をやめればスグと困るに....
ニッケルの文鎮」より 著者:甲賀三郎
りありますまいが、当時は知らない人ってなかったでしょう。古田というのはね、どっか私立学校のドイツ語の先生で、片手間に翻訳なんかしている人なの。新聞に写真が出てた....
蟇の血」より 著者:田中貢太郎
がありません) 家を逃げだして東京へ出てから一二軒|婢奉公をしているうちにある私立学校の教師をしている女と知己になって、最近それの世話で某富豪の小間使に往って....
足迹」より 著者:徳田秋声
た。」糺は飯を盛るお庄の横顔を眺めながら笑った。 十二 ここの下宿は私立学校の医学生と法学生とで持ちきっていた。長いあいだ居着いているような人たちば....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
であり、而も広義に於ける官学教育を指すのである。今日の私立大学を初めとして一切の私立学校が殆んどすべて広義に於ける官学教育以外の本質のものでないことは、人の知る....
少年探偵長」より 著者:海野十三
スミレ学園 それはスミレ学園の校舎であった。スミレ学園というのは有名な私立学校であって、下は幼稚園から、上は高等学校までの級を持っていた。どの組も人数....
」より 著者:金子ふみ子
そらく半頃だったろう。父はある日、偶然、叔母の店から程遠くない同じ住吉町に一つの私立学校を見つけて来た。それは入籍する面倒のない、無籍のまま通学の出来る学校だっ....
まじょりか皿」より 著者:寺田寅彦
。 竹村君は明けると三十一になる。四年前に文学士になってから、しばらく神田の某私立学校で英語を教えていた。受持の時間に竹村君が教場へはいるときに首席にいる生徒....
北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
北村君よりはその弟の丸山古香君の方を、その時代にはよく覚えている。北村君は方々の私立学校を経て、今の早稲田大学が専門学校と云った時代の、政治科にいた事もあったと....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
て純益の一割を全員に分配する。 老後の用意については、早大総長田中穂積博士が、私立学校の教授に恩給の制度のないのを遺憾に思い、数年前から十年以上教務に服した先....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
兄さんは帝大卒業の工学士で、ある会社で相当の地位を占めている。浅井さんは次男で、私立学校を卒業の後、これもある会社に勤めていたのですが、一年志願兵の少尉である関....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
は否まれない。そこで、うまうまと目的を達したわけになった。 上京二、三ヵ月は、私立学校補欠募集を目ざし、己が面目かけて勉強していたために故郷のことなど、てんで....
三枚続」より 著者:泉鏡花
茂った葉柳の下に、おかめ煎餅と見事な看板を出した小さな角店を曲って、突当の煉瓦の私立学校と背合せになっている紋床の親方、名を紋三郎といって大の怠惰者、若い女房が....