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秋山の
「秋山の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秋山のの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
、不満らしい気色《けしき》が見えたものです。
そこへちょうど来合せたのは、私に
秋山の神趣を説いた、あの煙客先生です。翁は王氏に会釈《えしゃく》をする間《ま》も....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
連山の山骨とが一時畳まれた深い谿が、通路と云えば云えもしようか、緑樹紅葉打ち雑り
秋山の眺望は美しかったが旅人にとっては難場である。その難場の谿底路を甚太郎は先へ....
「忘れえぬ人々」より 著者:国木田独歩
鉛筆で書いたスケッチと同じことで他人にはわからないのだから。』 といっても大津は
秋山の手からその原稿を取ろうとはしなかった。秋山は一枚二枚|開けて見てところどこ....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
神はいやがって、だれのところへも行こうとはしませんでした。 その神たちの中に、
秋山の下冰男という神がいました。その神が弟の春山の霞男という神に向かって、 「私....
「坑夫の子」より 著者:葉山嘉樹
た。 時間は、吹雪の夜そのもののように、冷酷に経った。余り帰りが遅くなるので、
秋山の長屋でも、小林の長屋でも、チャンと一緒に食う筈になっている、待ち切れない夕....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
はそうでも、感情を主として味うと広義の恋愛情調になる。 ○
秋山の樹の下がくり逝く水の吾こそ益さめ御思よりは 〔巻二・九二〕 鏡王女 右の....
「春山秋山」より 著者:楠山正雄
がって、だれのいうことも聴こうとはなさいませんでした。 この神さまたちの中に、
秋山の下氷男と春山の霞男という兄弟の神さまがありました。ある日|兄の
秋山の下氷男....
「父の形見」より 著者:豊島与志雄
自宅へ帰った。その夜道く、奥庭に面した縁側で、君の父は矩子と短い会話をした。 「
秋山の死顔は、美しいとは思いませんか。」 矩子は無言だった。 「苦しんでじりじ....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
な君にぞある…… これは中世イタリーの詩人の句片だ。 愛づらしと吾が思ふきみは
秋山の初もみぢ葉に似てこそありつれ これは万葉の一歌人の歌だ。汝らの美しき娘た....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
帰った私には何かの移り香が残っていた。 万葉集にある めづらしと吾が思うきみは
秋山の初もみぢ葉に似てこそありつれ こう言ったような気もちであった。しかし私は....
「月世界競争探検」より 著者:押川春浪
こちらへお越しになるはずだと申しますると……」 「うん。それからどうした。」 「
秋山の畜生め。思い懸けない私を見て吃驚したようでござりましたが、供の平三に何かい....
「真鬼偽鬼」より 著者:岡本綺堂
ます。」 ここで夕飯の馳走になって、二人は好きな勝負に時の移るのを忘れていた。
秋山の屋敷ではその出先を知っているので、どうで今夜は遅かろうと予期していたが、や....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
との交渉も少く、したがって近い頃まで甚だしく未開の状態に置かれ、越後あたりでは、
秋山の者と云えば直ちに山の者の代表的名辞となり、今では土地の者も秋山者と言われる....
「古事記」より 著者:武田祐吉
等 建内の宿禰の系譜 置目の老媼 兄弟の爭い 大國主の神 海幸と山幸 大山守の命
秋山の下氷壯夫 兄弟の國讓 神八井耳の命 兎道の稚郎子 仁賢天皇 頌徳 初....
「古事記」より 著者:太安万侶
鏡、合わせて八種です。これらはイヅシの社《やしろ》に祭《まつ》つてある八神です。
秋山の下氷壯夫と春山の霞壯夫 ――同じく異類婚姻説話であるが、前の物語に比し....